新築の家づくりでは「収納にこだわりたい」というご要望が多いです。
しかし、実際に間取りを考え始めると、どこにどのような収納をつくるべきか迷ってしまう方も少なくありません。
そこで今回は、リビングや玄関などの空間ごとに、新築で取り入れたい収納アイデアの実例をたっぷりご紹介します。
収納に対する後悔でよく見られる「多すぎる・少ない・使い勝手が悪い」の失敗を防ぐコツも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
このコラムのポイント |
---|
●新築で取り入れたい収納アイデアの実例を空間ごとにご紹介します。
●戸建てに必要な収納量と「多すぎる・少ない・使い勝手が悪い」の失敗を防ぐコツを解説します。 |
使い勝手の良い収納がある住まいにしたい方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
Contents
【空間別】新築で取り入れたい収納アイデアの実例26選
新築で取り入れたい収納アイデアの実例をご紹介します。
リビングの収納アイデア実例
リビングの収納アイデアをチェックしましょう。
【①造作テレビボード】
壁の端から端までカウンターがある、造作のテレビボードを採用した事例です。
上段にはインテリア、下段にはAV機器などをすっきりと収納できます。
【②カウンター横の収納】
リビングにスタディカウンターを造作し、その両側に可動棚をつけた事例です。
細かな物も出し入れしやすいように奥行きを浅くして、リビングダイニング側から見えにくいような配置にしました。
【③ニッチ内の収納】
リビングの一角にこぢんまりとしたニッチをつくりました。
ニッチ内には可動棚を施工し、本や趣味の物、インテリアなどの気分が高まるアイテムを収納できるようにしています。
ダイニングの収納アイデア実例
ダイニングに採用した収納アイデアの実例をご紹介します。
【①ダイニングで使える大容量収納】
ダイニングの後ろに、扉3枚分の大容量収納をつくりました。
取っ手がシンプルな白の扉を選ぶことで、壁と一体感が出てすっきりとした印象を与えることができます。
【②ウォークインタイプの日用品収納】
ダイニングとキッチンの横に、ウォークインタイプの収納をつくった事例です。
キッチン横はパントリー、ダイニング横は日用品収納など、用途を分けることでLDKがすっきりと整理整頓できます。
キッチン・パントリーの収納アイデア実例
キッチン収納やパントリーのアイデア実例をご紹介します。
【①おしゃれなオープン収納】
一般的なカップボードではなく、オープンなカウンター収納を採用した事例です。
お気に入りのお皿やキッチンアイテムをおしゃれに魅せたい方におすすめします。
【②L字型のカウンター収納】
ダイニングテーブルとしても使える、L字型のキッチンカウンターを造作した事例です。
キッチン側からは、お皿やキッチン家電などを収納できる棚をたっぷりと付けました。
【③キッチン前の大容量収納】
ダイニング側から使えるキッチン収納を採用した事例です。
キッチンと一体となっているため省スペースで設置でき、腰高なので圧迫感も出にくいです。
【④リビングから死角になるパントリー】
(施工事例:山梨県甲府市T様邸 ZERO-CUBE+BOX)
キッチンと横並びで、冷蔵庫置き場とパントリーをつくりました。
リビング・ダイニングからは見えない位置にあるため、生活感を隠すことができます。
【⑤カウンター付パントリー】
(施工事例:山梨県笛吹市K様邸 ZERO-CUBE+BOX2)
高さを変えられる可動棚と固定カウンターを組み合わせたパントリーです。
カウンターは作業スペースとして使ったり、重さのある家電を置いたりできます。
▷関連コラム:パントリーのある間取りを失敗しない“10”のコツ|広さ・換気・通路幅・収納
玄関の収納アイデア実例
玄関の収納アイデアをご紹介します。
【①存在感のある玄関収納】
(施工事例:山梨県笛吹市Ⅰ様邸 FREAK’S HOUSE)
シューズクロークではなく、箱型の玄関収納を採用した事例です。
L字のタイプを選び、収納量も確保しつつ、インテリアを飾るスペースもつくりました。
【②スタイリッシュな玄関収納】
(施工事例:山梨県笛吹市O様邸 ZERO-CUBE+BOX2)
壁と一体感のある玄関収納で、スタイリッシュな玄関をつくりました。
白い扉は圧迫感を軽減させることができます。コンパクトな玄関には、鏡がついた扉もおすすめです。
【③オープンタイプのシューズクローク】
扉がない広々としたシューズクロークを採用しました。
玄関からの出入りがしやすく、ベビーカーなどの大きい物も楽に出し入れできます。
▷関連コラム:【玄関の土間収納】メリット・デメリットと失敗しないためのコツを解説
【④シューズクロークとパントリーの動線】
ウォークスルータイプのシューズクロークは、パントリーまでつながる動線です。
帰宅後に食材をしまうときやゴミ出しなどの家事がスムーズに行えます。
【⑤幅広の玄関収納とカウンター】
玄関の奥行きに合わせて玄関収納と飾り棚を採用しました。
靴をたっぷり収納したいけど、写真やインテリアを飾る空間も欲しい方におすすめなアイデアです。
【⑥趣味の物をレイアウトした玄関】
趣味のスキー板をかっこよくレイアウトできるフックを付けました。
壁付けにして浮かせることで床の掃除もしやすく、趣味の物を1つのインテリアとして魅せることもできます。
趣味部屋・ワークスペースの収納アイデア実例
趣味部屋やワークスペースに取り入れた収納実例をご紹介します。
【①ブルーがおしゃれな造作棚】
空間の一面にカウンターと棚を採用した事例です。
ブルーの建材で壁との統一感を出し、外が見えるような窓・棚の配置にこだわりました。
【②ワークスペースの収納】
ワークスペースの背面に収納を採用した事例です。
オープンタイプの収納は飾り棚としても使えますし、物の出し入れもしやすいです。
オープン収納の横には扉付きの収納もつくりました。
大切な書類などを入れておくことで、お子さまのいたずらなどを防ぎやすくなります。
▷関連コラム:【ワークスペースのある自宅】間取りポイント・広さ目安・おしゃれにするコツ
クローゼットの収納アイデア実例
クローゼットの収納アイデア実例をご紹介します。
【①ウォークスルータイプのクローゼット】
リビングと洗面脱衣室の間に、通り抜けられるクローゼットをつくりました。
ウォークスルータイプは、より効率的な利便性を高めたい方におすすめの収納です。
【②洗面台と隣接したクローゼット】
(施工事例:山梨県南アルプス市A様邸 CHECKHOUSE)
洗面台のすぐ横にウォークインクローゼットを配置しました。
廊下をつくらないことで、効率的に朝晩の身支度が進められます。
【③扉のないオープンクローゼット】
扉のないオープンなクローゼットを採用した事例です。
寝室内であれば来客などの目線も気になりませんし、扉の開け閉めする手間が軽減でき、費用削減にもつながります。
階段周りの収納アイデア実例
階段周りで採用できる収納アイデアをご紹介します。
【①階段下の空間を活かした収納】
階段下のスペースに物入れをつくった事例です。
9~12段目の階段下を利用しているため、2ⅿ前後の高さが確保できます。
▷関連コラム:〈事例写真付き〉“リビング階段”の後悔理由とその解決方法
【②階段のファミリーライブラリ】
階段の途中に背の高い造作棚を採用し、ファミリーライブラリにしました。
本やおもちゃをしまったり、インテリアを飾ったりでき、1・2階どちらからも使いやすい空間です。
【③階段前に収納を採用】
階段を下りた正面に奥行きの浅い収納をつくった事例です。
1・2階を行き来する動線上にあるため、日用品や着替えなどの収納場所としても適しています。
フリースペース・ホールの収納アイデア実例
フリースペースやホールに収納を採用した事例をご紹介します。
【①フリースペースの収納棚】
木目調の建材で収納棚を造作した事例です。
お子さまが小さな頃は本やおもちゃなどをたっぷり収納でき、将来的にはご夫婦の趣味スペースとしても活躍します。
【②2階ホールの収納棚】
2階のホールを広めにして、高さが調整できる可動棚を採用しました。
側板がいらない棚を選ぶことで、棚の圧迫感を軽減させることができます。
山梨・甲府で家づくりを検討中の方は、入沢工務店へお問い合わせください。
施工事例では、様々な住まいの収納アイデアを掲載しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
一戸建ての間取りにはどのくらいの収納量が必要なのか
住まいの収納量は、住宅面積に対して収納が占める割合である「収納率」で示すことが可能です。
3~4人家族の場合、延床面積に対して15%の収納率であれば、十分と言われています。
実際には、暮らす方の物の量に合わせて10~15%程度の収納率を確保するケースが多いです。
床面積が30坪の住まいであれば、収納が3坪~4.5坪くらいあれば、住まいが整理整頓しやすくなります。
ただし、ただ3坪の納戸をつくっても片付けやすい家にはならず「適量適所」の収納をつくることが大切です。
次章で詳しく紹介しますので、収納計画の参考にしてみてくださいね。
新築の収納で「多すぎた・少ない・使い勝手が悪い」の失敗を防ぐコツ
新築では収納にこだわる方が多いですが、いざ住み始めると「多すぎた・少ない・使い勝手が悪い」と後悔するケースもあります。
収納に関する後悔を防ぐコツを解説しますので、家づくりの際に意識してみましょう。
収納の「多すぎた」は他の空間とのバランスを考える
大容量の収納を確保しようと間取りを考えると、結果的に他の空間が狭くなったと後悔する可能性もあります。
具体的には、次のような失敗事例です。
- 3畳の納戸ではなく、もっとリビングを広げればよかった
- 収納の奥行きを浅くして和室を広くした方がよかった
収納を増やすことで物の置き場は増えますが、必要以上のスペースは無駄な空間になってしまいます。
どのようなものを置きたいのかを考え、居住スペースとの広さのバランスを考えることが大切です。
収納が「少ない」は将来性を考えることで解消できる
収納が少なかったと後悔している方の多くは、現在の暮らしをベースに収納量を検討している可能性が高いです。
お子さまの成長と共に物は増えていくケースが多く、現在十分と感じている収納量では足りなくなってしまいます。
ライフスタイルの変化にも対応できるように、広めのクローゼットやシューズクロークにしたり、可動棚を採用して可変性のある収納にしたりするなどの対策をしましょう。
収納の「使い勝手が悪い」は用途の明確化がカギ
「収納の量は十分だけれど使い勝手が悪い」と後悔するケースもあります。
使い勝手を良くするためには、打合せ時に収納の用途を明確化することが大切です。
- 掃除機や扇風機などの背の高い物:棚がない収納
- 日用品などの細々した物:高さが変えられる奥行きが浅い収納棚
- 靴やアウトドア用品をしまいたい:樹脂製のお手入れしやすい可動棚
どのような物をしまうための収納なのかを考えると、棚の種類や幅・高さ・奥行きなどのサイズを決めやすくなります。
さらに、物を使う場所まで考えることで、どこに収納を配置すべきかも明確になりますので実践してみてくださいね。
▷関連コラム:収納計画とは?スッキリした家にするための9つのポイント
山梨・甲府で家づくりを検討中の方は、入沢工務店へお問い合わせください。
入沢工務店では、お客様の暮らしに寄り添った収納計画をご提案しております。
まとめ
空間ごとに使いやすい収納を採用することで、片付けの習慣が付きやすく、きれいな住まいを保つことができます。
しまいたい物に合った棚の位置やサイズを検討し、使い勝手の良い収納を採用してくださいね。
また、お客様のライフスタイルを考慮して収納計画を立ててくれるような、提案力のある住宅会社に家づくりを依頼することもポイントです。