「キューブ型住宅の新築を検討しているが、どんな外観になるかイメージできない」「シンプルモダンでおしゃれな外観の家を建てたい」という方も多いでしょう。
そこで、今回は「四角い家」の外観をおしゃれにするコツや外壁デザインの工夫ポイント、価格目安を解説します。
山梨で1974年創業以来、たくさんの戸建住宅を手掛けてきた「入沢工務店」の施工事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
●「四角い家」の外観をおしゃれにするためには、外壁材の素材・色選びや家の形状のポイントを押さえることが重要です。
●「四角い家」には、デザイン面やコスト面、性能面においてメリットがある反面、建てる前に知っておくべきデメリットとその対策もあります。
● 入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに、高性能でスタイリッシュな注文住宅や建築家とのコラボ住宅を数多く手がけています。
Contents
“ダサい”なんて言わせない!「四角い家」をおしゃれな外観にするコツ
四角い家は、気をつけないと外観デザインが“安っぽい”印象になりがちです。
そのため、家のデザインを考える際は、ぜひ以下のポイントに気をつけてじっくり検討しましょう。
外壁の材質と色にこだわる
四角い家は、形状がシンプルなため、素材によって印象が大きく変わります。
ブログなどの口コミを見ると、設計段階の打ち合わせで外壁材のサンプルやイメージ図を見た時には気が付かなかったが、実際に出来上がった家を見るとがっかりしたという方もいました。
メンテナンス性の観点からガルバリウムサイディングがおすすめですが、デザイン面でも四角い家との相性は抜群です。
単色カラーと直線的な模様のラインナップが豊富なので、シンプルモダンにしたい方はホワイト(白)・ブラック(黒)・グレーなどのシックなタイプを選びましょう。
ガルバリウムサイディングにはタイルやレンガの柄をプリントしたものもありますが、どうしても本物と質感が違うため、リアル感があまりないので注意してください。
外壁に凹凸や変化をつける
大きな一つのキューブ型の住宅もシンプルで素敵ですが、さらにオリジナリティのある外観にしたい方は、下のプランも検討してみましょう。
- 大小のブロックを組み合わせたような形(間取り)にする
- インナーバルコニーなどで部分的に外壁を凹ませる
- 玄関ポーチを追加して表情に変化をつける
- 部分によってサイディングの色柄を変える
これらの方法をとると、シンプルな四角い家に個性をプラスできます。
「四角い家」のシンプルモダンな外観事例
入沢工務店は、山梨県で「四角い家・キューブ型住宅」を何棟も手がけてきた実績があります。
その中から一部を抜粋し、外観デザインのポイントを紹介します。
【2階建て+グレー】
こちらは、2階建て部分と奥の平屋部分、そしてガレージと、3つの箱を組み合わせた外観の事例です。
正面にインナーポーチを配置し、その中は雨が直接当たりにくいため、木の板張り仕上げにしてアクセントにしました。
外壁のサイディング材は、軽やかでおしゃれな明るめのシンプルなグレーに。
吹き抜け部分に取り付けた大きな正方形のFIX窓が、シンプルモダンな印象を強調します。
【2階建て+ホワイト(白)】
こちらは、正面に窓が一つも付いていない事例です。
日当たりが良く窓がないため、雨垂れのつくリスクが低いことから、白いモルタル仕上げにしました。
とことんシンプルを追求し、玄関ポーチには軽やかな庇をつけて直線ラインを強調した点もポイントです。
【2階建て+ブラック(黒)】
こちらはシックな黒いサイディングを採用した事例です。
明るい色の外観とは打って変わって、落ち着きあるシックなデザインに仕上がりました。
こちらも、正面には窓を設けず、2階建て部分はシンプルな印象を損なわない片流れ屋根にしています。
玄関ドアは黒、インナーポーチの板張りもダークな色を選び、トータルデザインにこだわりました。
【2階建て+木目調】
こちらは、木目とグレーのサイディングを組み合わせて個性的な外観デザインにした事例です。
2色のサイディングを張り分ける際には、色調やトーンの全く異なる色同士を組み合わせてみましょう。
どこで色を切り替えるかによって印象やバランスが変わりますので、建築会社へ何パターンかイメージ図を作ってもらうのがおすすめです。
【2階建て+ライトグレー】
こちらは一つの大きなボックスからなるシンプルな形状の事例ですが、小さな窓を規則的に並べて、個性をプラスしています。
「中はどんな風になっているの?」というワクワク感のある外観に仕上がりました。
【2階建て+ダークブルー】
こちらは、ダークブルーのサイディングを採用した事例です。
縦ラインが強調されるサイディングを選び、すっきりとした印象を強調しています。
敢えてあまり凹凸をつけずシンプルな形状にして、木目の玄関ドアをアクセントにしました。
【平屋建て+ホワイト(白)】
こちらは平屋建ての事例です。
白い外壁とインナーポーチの板張りがシンプルながらもおしゃれな印象です。
横長の窓を並べて配置し、デザインのアクセントにしました。
【平屋建て+グレー】
ダークグレーのサイディングとインナーバルコニーの板張りがバランス良い事例です。
サッシのカラーにもこだわり、ダークグレーにも溶け込むブラックをチョイス。
横ラインの目立つサイディングによって、重厚感と安定感ある外観デザインになりました。
「四角い家・キューブ型住宅」のメリット
「四角い家・キューブ型住宅」を街中で見かけることも増えましたよね。
最近はシンプルモダンなデザインがトレンドということもあり、施工件数は年々増加しています。
ここでポイントなのが、「四角い家・キューブ型住宅」のメリットはデザイン性だけではないという点です。
シンプルモダンでスタイリッシュな印象になる
四角い家は、直線的なラインが際立つ形状で、無駄のないシンプルモダンな印象が魅力です。
そのため、ミニマルで洗練されたデザインを好む方からも人気があり、最近のトレンドでもあります。
外観デザインを気に入って、四角い家を選ぶ方も少なくありません。
外壁の素材やカラー、ウッドデッキや玄関ポーチの形状などで個性をプラスできる点も魅力と言えるでしょう。
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構造・外装にかかるコストを抑えられる
住宅の新築コストは、形状が複雑になる程、割高になります。
逆に言えば、シンプルにするほど、構造や外装の費用を抑えられるということです。
そのため、ローコスト住宅を建てたい方だけではなく、浮いた予算で住宅性能をアップグレードしたり、インテリアデザインや設備機器にとことんこだわりたい方にも、四角い家はおすすめです。
シンプルな形状・構造で耐震性を高められる
四角い家は外壁・屋根・床の構成がシンプルな箱型をしているため、面同士のつながりが強く、地震や台風などの外力が加わっても変形しにくいとされています。
そのため、耐震性の観点から四角い家・キューブ型住宅を選ぶ方も珍しくありません。
メンテナンスコストを抑えられる
四角い家は、新築時のコストだけではなくメンテナンスコストも抑えられます。
なぜなら、シンプルな形状であるため、外壁や屋根の改修に必要となる足場工事の費用を削減できるからです。
また、外壁や窓周りなどの劣化箇所を見つけやすい点もメリットと言えるでしょう。
そのため、劣化が手遅れになる前に補修できる可能性が高まり、結果的にトータルのメンテナンスコストを抑えられるのです。
屋上をアウトドア空間として活用できる
四角い家の屋根を陸屋根(フラットな屋根)にすれば、その上を屋上として利用できます。
庭を作るスペースが取れない場合や、前面道路や隣近所からの視線を気にせずアウトドア時間を満喫したい方は、ぜひ屋上やルーフバルコニー付きのキューブ型住宅をご検討ください。
ただし、屋上のある家を設計施工できる建築会社は限られますので、会社を選ぶ際には実績を確認するのが成功する秘訣です。
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間取りの自由度が高い
四角い家は、外観だけでなく室内の構造もシンプルです。
そのため、吹き抜けを作ったり、一部を凹ませてインナーバルコニーにしたり、床レベルに変化をつけてスキップフロアやロフトを設けたりなど、自由な空間構成が可能となります。
お客様からは、「家具を配置しやすい」というご感想もいただきます。
そのため、デッドスペースが少なく、限られた空間を無駄なくフル活用できる点も魅力と言えるでしょう。
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「四角い家・キューブ型住宅」のデメリットと対策
四角い家にはデザイン面・コスト面、そして快適性においてメリットがあるものの、建てる前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。
対策と一緒にぜひ把握しておいてください。
庇・軒がないので窓から入る日差しが暑い
従来の住宅は、窓の上に庇や屋根の軒先がかかり、正午近い高度の高い太陽から差す強い日差しを遮ります。
しかし、四角い家の多くは、外観のシャープな印象を損ねないように、あまり窓の上に庇や軒を設けません。
そのため、直射日光が室内へ差し込みやすく、暑さを感じてしまう方もいるようです。
【対策】日差しを和らげる緩衝エリアを作る・窓の仕様を検討する
四角い家の日差し対策としてよく取り入れられるのが、インナーバルコニーやインナーポーチという手法です。
外壁面より凹んだ場所にウッドデッキやタイルテラスを設けて、窓に直射日光が当たりにくくするのです。
四角い家のシンプルモダンな印象を損ねない上に、外観に凹凸感がプラスされ、デザイン性と高級感が増します。
合わせて採用していただきたいのが、断熱ガラスや遮熱ガラスです。
家全体の断熱性を高めるために、断熱ペアガラスを採用するケースは多いですが、さらに強い日差しが気になる南面や西面の大きな窓には、日射エネルギーを反射させる遮熱ガラスを検討しましょう。
そして、日差し対策として同じく検討が必要なのは「ガラスの仕様と窓の方角」です。
最近は家の断熱性を高めるために断熱ガラスを採用するケースは珍しくありませんが、特に暑さの気になる南面や西面に窓を設ける場合は、「遮熱性」も備えたガラスがおすすめです。
最近は、窓を多く設置する場所とそうでない場所のメリハリをはっきりつける「窓の少ない家」の事例も増えています。
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最上階が暑い
屋根がフラットもしくは勾配(傾斜)の低い四角い家は、屋根の下に小屋裏スペースがあまりなく、屋根が受けた太陽熱が室内へ伝わりやすい点は否めません。
これまでマンションなどの中間層以下や、一般的な勾配(傾斜)がついている屋根の家に住んでいた方ですと、「四角い家の最上階は夏暑くていられない」と感じてしまうこともあるようです。
【対策】屋根断熱・天井断熱・屋上断熱を高める
「四角い家だから最上階の暑さは仕方ない」という訳ではありません。
最近は、高断熱な屋根材や天井の断熱工法も進化しており、さらに、屋上として使う場合は屋上断熱という方法もあります。
シンプルな形状・構造だからこそ、このような住宅性能にコストをかけると、快適な生活を実現できます。
外壁が汚れやすい
庇や軒が出ておらずシンプルな形状の四角い家は、外壁面へ雨が直接当たってしまいます。
そのため、日の当たりにくい北面などには苔・藻が発生する可能性が特に高いのです。
また、窓下など雨が流れ落ちやすい場所は、雨垂れがつくリスクもあります。
【対策】水はけのよい外壁材・汚れの目立たない色を選ぶ
苔や藻、雨垂れの原因となるのは、ズバリ水はけの悪さです。
撥水性のある外壁材でしたら、表面が風化しない限り、ほとんど汚れはつきませんし、外壁についたチリやホコリ、花粉も雨できれいに流れ落ちてしまいます。
四角い家と相性が良いのは、高耐久で腐食にも強い「ガルバリウムサイディング」です。
金属なので、モルタル塗装仕上げのように苔や藻が生えることはありませんし、表面がコーティングされていて平滑なので、雨水が留まることなくスムーズに流れ落ちます。
メタル感のあるシンプルなデザインが多く、四角い家のもつスタイリッシュでシャープな印象と相性が良い点もポイントです。
色は、雨垂れ、埃、花粉どれも目立ちにくい「グレー」が人気です。
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雨漏りしやすい
屋根の勾配が低く軒がほとんど出ていない四角い家は、「雨漏りしやすい」と言われることが多く、その点を心配して新築を断念する方もいます。
確かに、屋根がフラットに近いほど、雨が落ちるまでの時間が長く、小さな隙間から室内へ雨漏りするリスクは否定できません。
また、屋上がある家も、防水層が劣化したり排水口が落ち葉などで詰まれば、小さな亀裂などから雨水が侵入してしまいます。
【対策】建築会社選びが重要
四角い家の雨漏りを防ぐためには、屋根の設計などノウハウが必要です。
また、それを実現できる確かな施工力も欠かせません。
そのため、重要なのは、四角い家の施工実績が豊富な建築会社へ相談することです。
屋根の納まりや外壁との取り合い、排水処理など、細かな提案をしてくれる会社を選びましょう。
場合によっては、正面から見るとキューブ型に見えるが、横から見ると片流れ屋根の家というスタイルも選べます。
そして、何より雨漏りを防ぐために欠かせないのが、屋根や外壁の定期点検とメンテナンスです。
家を建てて終わりではなく、住み始めて10年後も20年後もサポートし続けてくれる建築会社がおすすめです。
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「四角い家・キューブ型住宅」の価格目安
「四角い家はリーズナブル」と言われますが、実際にいくらぐらいで建てられるのか知りたい方も多いはずです。
そこで、入沢工務店が自信を持って提案する四角い家のラインナップを価格付きで紹介します。
ZERO-CUBE KAI
本体価格:1,650万円(税込)~
キューブ型をベースプランとして、平屋建てや中央に中庭を取り込んだ間取りも実現できます。
小窓を配置して、個性的でモダンな外観デザインにできる点が人気のポイントです。
家の中をぐるりと一周できる回遊性のある間取りは、“家事楽”なお家を建てたい方にもおすすめです。
ZERO-CUBE+FUN
本体価格:1,430万円(税込)~
トレンドのキューブ型規格住宅をリーズナブルな価格を実現させたプランです。
「+FUN」は、あなたの生活をより豊かにする空間をプラスできるということ。
部屋を一つ追加して趣味のスペースにしたり、屋上バルコニーを設けてアウトドア空間を楽しんだり、お好きな壁紙を選んだりと、注文住宅としての“楽しみ”もご提案できます。
ZERO-CUBE STEP FLOOR
本体価格1,650万円(税込)〜
外観はシンプルなキューブ型ですが、中に入ると個性的なスキップフロアが目に止まります。
中二階の落ち着けるリビングや、そのリビング全体を見渡せるステップアップキッチンなど、間仕切り壁やドアを設けることなく、緩やかに空間が連続します。
ZERO-CUBE FREAKS
本体価格1,848万円(税込)〜
キューブ型住宅に+αの空間をプラスできるプランです。
室内の一部として使っても良いですし、土間にしてガレージにするのもおすすめです。
また、半屋外空間としてウッドデッキ仕様にすることもできます。
ZERO-CUBE TOOLS
本体価格1,980万円(税込)〜
1部屋プラスするオプションと屋上バルコニーを設けるオプションをご用意したプランです。
外から直接入れる広めの土間空間や、スペースを無駄なく使える造作棚、ラスティックな雰囲気をプラスできる古材を活かしたインテリアなど、間取りやデザインにこだわりたい方のご要望も叶えられます。
入沢工務店では山梨県内で、「セミカスタマイズできるスタイリッシュな規格住宅」から「完全自由設計の注文住宅」まで、幅広く手がけています。
テレビCMや住宅展示場への出展、カタログなどの広告宣伝費を極力抑え、施工エリアを敢えて限定して、ワンランク上の住まいをお求めやすい価格でご提案できる点が私たちの強みです。
「価格もデザイン性も品質も全て諦めたくない」という方は、私たちへお任せください。
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まとめ
四角い家を建てる際には、メリットだけでなくデメリットにも目を向けることが重要です。
また、おしゃれな外観にするためには、抑えるべきポイントがあります。
私たち入沢工務店は、“地元密着”をコンセプトに、山梨県甲府市周辺でリーズナブルな価格で高性能かつスタイリッシュな注文住宅を数多く手掛けてきました。
四角い家・キューブ型住宅の設計施工実績も豊富です。
私たちの強みは、お客様を一生お付き合いを続ける家族だと思い、その家族が心から幸せになる家づくりを理念としている点です。
セミカスタマイズできる規格住宅から、完全自由設計の注文住宅、建築家とのコラボ住宅を多数手がけていますので、山梨県で家づくりを始めたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
山梨で「四角い家」を建てたい方は設計施工実績豊富な入沢工務店へご相談を
私たち“入沢工務店”の施工エリアは、「甲府市・山梨市・韮崎市・南アルプス市・甲斐市・笛吹市・甲州市・中央市・昭和町」です。
地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいをお手伝いできます。
「住む人とつくる人、そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」
この理念を常に意識して、お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「豊かなデザイン力」
「長年培った確かな技術」
「常にトレンドを取り入れる探究心」
「お客様に寄り添った提案力」
これこそ私たちの強みです。
「地域に根づく家を建てたい」「快適なマイホームにしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。