「少しでも金額を抑えてマイホームを手に入れたい」そんな方におすすめなのが、ローコスト住宅です。
最近は、建売住宅だけではなくセミカスタマイズできる注文住宅や規格住宅と、選択肢が増えています。
ところが、インターネットなどで調べると「後悔した・恥ずかしい」と感じている方もいます。
ローコスト住宅を後悔しないためには、メリット・デメリットを知っておくことが重要です。
そこで、今回は「ローコスト住宅」の価格やメリット・デメリット、失敗しないためのコツを紹介します。
マイホームの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
● ローコスト住宅にはコスト面でメリットがある反面、事前に知っておいた方が良いデメリットや注意点もあります。
● ローコスト住宅を後悔しないためには、建築会社選びにこだわりましょう。
● 入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに、セミカスタマイズできるローコストな規格住宅から高性能でスタイリッシュな注文住宅、建築家とのコラボ住宅まで、幅広く手がけています。
Contents
住宅を建てるのにいくらかかる?ローコスト住宅の価格はどのくらい?
ローコスト住宅について説明する前に、まずは家を建てるためにいくらぐらいかかるか知っておきましょう。
全国の新築住宅平均建築費は、以下の通りです。
全国持ち家 木造新築戸建住宅 平均建築費(一棟あたり) | 2,552万円/棟 |
全国持ち家 木造新築戸建住宅 平均建築費(㎡・坪単価) | 23万円/㎡ (75.9万円/坪) |
2023年の持ち家一戸建て住宅(木造)の平均建築面積は「113㎡(約34坪)」なので、平均的な住宅を建てるだけでも、土地購入費用に加えておよそ2,500万円程度必要になるということです。
参考までに、弊社が施工エリアとしている山梨県の土地相場価格を紹介します。
山梨県内平均土地価格 | 86,000円/坪 (26,000円/㎡) |
全国平均34坪の家を建てるのに必要な土地面積 | 70坪 (40〜100坪の中央値) |
「必要となる土地購入資金」 | 「602万円」 |
山梨県で一般的な木造戸建て住宅を建てるのに、「3,100万円程度」必要
ローコスト住宅は、土地購入費用は変わらず、住宅建築費用を抑えた住宅を指し、一般的には「住宅建築費が1,000万円台」である住宅をローコスト住宅と呼ぶのが一般的です。
ローコスト住宅は欠陥住宅?「恥ずかしい」「やばい」「おすすめしない」って本当?
ローコスト住宅、つまり、建築費用を抑えた住宅は、「欠陥住宅」と思われがちですが、そんなことはありません。
ローコスト住宅のデメリットとして「欠陥がある・工事が雑」な点が挙げられることもありますが、それは“過去のこと”と言って間違いありません。
ローコスト住宅が欠陥住宅ではないと言える根拠は、主に4つあります。
- 2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称:品確法)」に基づき、「住宅性能表示制度」が始まり、新築住宅の基本構造部分瑕疵担保責任期間を10年間とすることが義務付けられたため。
- 「住宅性能表示制度」によって、耐震性能や断熱性能などが一般の方でも理解しやすくなったため。
- 2025年以降は、一般的な2階建て木造住宅でも、建築確認検査や審査が省略されず、構造性能を詳細までチェックされるようになるため。(四号特例の縮小)
- 2025年以降は、一般的な2階建て木造住宅でも、省エネ基準への適合が義務化されるため。
建築費用の安い・高いに限らず、建築基準法やその他関連法規を守らなくていけないため、ローコスト住宅だからと言って、性能が極端に低いとは言えないのです。
ローコスト住宅のメリット|資金計画・将来性
ローコスト住宅には、建築費が安いことで得られるメリットがあります。
無理のない資金計画でマイホームが手に入る
建築コストを抑えてマイホームが建てられるため、住宅ローンを限度額めいっぱいまで借りる必要がなくなるかもしれませんし、定年前にローンを完済できる可能性が高まります。
また、住み始めてから必要となる「お子さんの教育費」「ご家族の介護費」、その他、「医療費」「マイカー購入費」など突発的に必要となる費用へ貯金を充てられる点もポイントです。
ご夫婦共働きのご家庭ですと、奥様の産休・育休で収入が減ることを前提として、返済に無理のないローコスト住宅を選ぶ方も少なくありません
契約してから引き渡し・入居までが早い
性能や間取りにこだわればこだわるほど、プランの打ち合わせや工期は長引きます。
逆に言えば、シンプルなローコスト住宅は、契約してから短期間で入居できるということです。
一般的な住宅は入居まで1年から1年半程度かかるのに対して、ローコスト住宅では、半年程度で入居できる可能性もあります。
そのため、今賃貸住宅に住んでいる方は、工事期間中の家賃も抑えられるということです。
本当に必要な部分だけにこだわれる
ローコスト住宅は間取りや設備、内装がシンプルなので、“本当に費用をかけたいところ”にお金をかけられます。
住宅全体にかかる費用を抑えることで、広々としたウッドデッキや、床暖房・全館空調、アイランドキッチンなど、特にこだわりたい場所に多くの予算を使えるのです。
無駄のない間取りになる
“夢のマイホーム”の間取りを考える際、どうしても、あれも・これもと要望を詰め込みたくなりますよね。
ところが、残念なことに、いざ住み始めてから「間取りを失敗した」と感じる方もいます。
その点、ローコスト住宅はプロの設計士が無駄を排除してシンプルな間取りにするため、「せっかくお金をかけたのに無駄だった」と思う空間や設備がありません。
将来のリノベーション費用を抑えられる
シンプルな間取りは、20年後・30年後にリノベーションしやすい点もメリットです。
家族構成やライフスタイルの変化によって間取り変更しやすく、無駄な設えがないからこそリノベーション費用を抑えられます。
逆に、高性能設備機器を導入するとそれらの維持費がかかりますし、複雑な間取りにすると、フルリノベーションの際に費用がかかります。
資産価値の目減りが少ない
最近の木造住宅は、ローコスト住宅であってもメンテナンスを怠らなければ40〜50年は住み続けられます。
しかし、資産価値の観点では「33年」が耐用年数とされており、築年数が1年ずつ増えるごとに建物の価値はゼロに近付いていきます。(参考:国税庁|「減価償却費」の計算について)
新築時にいくらハイグレードな性能・設備を取り入れても、中古住宅として売り出される際は、かかった費用ほどの価値は上乗せされない可能性が高いでしょう。
つまり、新築時に建築費用をかければかけるほど、将来的な目減りが大きいということです。
ローコスト住宅のデメリットや注意点|寿命は?20年・30年後も住める?
コスト面や将来性においてメリットのあるローコスト住宅ですが、インターネットなどで調べると「恥ずかしい」「やばい」「おすすめしない」というネガティブな言葉が目につきます。
これらの言葉は少々オーバーな気もしますが、ローコスト住宅にデメリットがない訳ではありません。
間取りやデザインの自由度は低め
ローコスト住宅は、シンプルな間取りやデザインにすることで、建築コストを抑えている側面もあります。
そのため、自由設計の注文住宅と比べると、間取り・デザインに制限がある点は否めません。
吹き抜けやロフト、アイランドキッチン、スキップフロアなど、こだわりのイメージがある方は、それらを100%叶えられない可能性があるため注意してください。
設備・内装仕上げ標準グレードは低め
ローコスト住宅は、コストを抑えるために、キッチンや浴室などの設備や、フローリング・壁紙の内装仕上げは、低めに設定されている会社がほとんどです。
これらのグレードを上げて選択肢を増やすためには、別途オプション費用がかかることが多いため、プランニングの段階で建築会社と細かく打ち合わせしておきましょう。
オプション費用が高めな可能性がある
ローコスト住宅は無駄を削ぎ落としてシンプルにすることで価格を抑えるのがコンセプトです。
そのため、設備のグレードアップや間取りの変更などにかかるオプション費用が割高な可能性もあります。
ローコスト住宅にたくさんオプションをつけてカスタマイズすると、結果的に自由設計注文住宅の建築コストとあまり変わらなくなる可能性もあるため注意してください。
住宅性能はベーシック
ローコスト住宅の耐震性・断熱性・気密性は、あくまでも建築基準法やその他関連法規を遵守したベーシックグレードです。
つまり、近年増えている高気密高断熱住宅や地震対策に特化した住宅と比較すると、性能は低いということです。
そのため、場合によっては空調にかかる光熱費が高くなることもあるため、注意してください。
建築会社によっては、オプションで断熱性や耐震性を高められるところもあるため、長く快適に住み続けられる家を建てたい方は、住宅性能に予算を充てるのがおすすめです。
「こんなローコスト住宅には要注意」後悔しないためのチェックポイント|安い理由・オプション選び・デザイン・アフターサービス
ローコスト住宅を後悔しないためには、建築会社選びやオプションの選択が重要です。
では、ローコスト住宅を建てる際の注意点やチェックポイントをそれぞれ詳しく解説します。
「本当にローコスト住宅でいいか再確認する」
ローコスト住宅にはメリット・デメリットの両方があるため、全ての方におすすめできる訳ではありません。
まずは、ご自身がローコスト住宅の購入に適しているのか確認しましょう。
ローコスト住宅の購入に向いている人のポイントは以下の通りです。
● 住宅にかかるコストを抑え、住宅ローン返済などの心配事を減らしたい方
● 若いうちにマイホームを購入して、早いうちにローンを完済し、老後は安心して暮らしたい方
● 間取りやデザインはプロに任せて、その分、こだわりのある部分にだけ費用をかけたい。
● 家族構成やライフスタイルが変わる可能性があり、今後間取りなどをリノベーションで変えたい方
● 子供や孫に住み継ぐ予定がなく、将来的な売却を視野に入れている方
「なぜ安いのか確認する」
ローコスト住宅の建築会社を選ぶ際、まずチェックしなくてはいけないのが「なぜ、建築費を抑えられるのか」の理由です。
材料や施工技術のレベルを落としてコストを抑えているとすると、かなり危険です。
ローコスト住宅を建てる際には、“安い理由”をしっかり把握して、ご自身が納得できるかどうかが何よりも重要なポイントと言えるでしょう。
“入沢工務店”は、モデルハウスの維持費や派手な広告宣伝費にお金をかけず、施工エリアを限定することで、「ワンランク上の家づくり」や「家を最も必要としている“子育て世代”の人たちが長く愛していただける家づくり」を徹底しています。
「標準仕様とオプションを細かく確認する」
ローコスト住宅をチラシなどに掲載されている価格だけで選ばないようにしましょう。
なぜなら、会社によって標準仕様のグレードや範囲と、オプション価格は異なるからです。
どこまでが標準価格に含まれていて、どこからがオプションなのかをチェックし、価格ではなく“コストパフォーマンス”で建築会社を選ぶことが後悔しない秘訣と言えます。
「必要な部分にはお金をかける」
ローコスト住宅を建てる際、もちろん総コストはとても重要ですが、今後何十年も住み続ける住まいですから、本当に必要な部分にはお金をかけましょう。
その際、費用を抑える方法と合わせて、将来必要になるであろう部分を提案してくれる建築会社がおすすめです。
坪単価や総コストだけで会社を選ばず、あなたの将来に寄り添ってくれる会社を選びましょう。
必要なオプションをつけられるように、標準価格に加えて10%程度の予備費を想定しておくことも重要です。
「オプションを付けるなら断熱性・耐震性を優先する」
オプション費用を想定している方は、断熱性・耐震性などの住宅性能を優先させましょう。
なぜなら、断熱性を高めると光熱費が抑えられて長期的にはお得になりますし、耐震性を高めれば、より安心して暮らせるからです。
特に、断熱性を高めると、内部結露を防げるため、構造躯体の腐朽やシロアリ被害防止につながります。
このように、高い住宅性のを備えると、「家の寿命100年」も夢ではなくなります。
国土交通省のシミュレーションによると、フラット35の基準を満たした住宅は「寿命50〜60年」、劣化対策等級3をクリアしている住宅は「寿命75〜90年」、認定長期優良住宅グレードであれば「寿命100年超え」が期待できるとされています。
(参考:国土交通省|期待耐用年数の導出及び内外装設備の更新による価値向上について)
「アフターサービスも確認する」
建築会社を選ぶ際は、プランの内容やコストパフォーマンスだけではなく、必ずアフターサービスもチェックしましょう。
よくある保証サービスやアフターサービスは以下の通りです。
- 「住宅瑕疵担保責任保証」
品確法によって、どの会社も一律で主要構造部の瑕疵担保補償10年が保障されます。 - 「地盤保証」
地盤調査・地盤改良を行った場合、建築後の地盤沈下などによる被が保障されます。保証期間や保証金額は会社によって異なります。 - 「施工保証」
工事部位によって、それぞれ設定された年数、不具合を保証します。 - 「引き渡し後の定期点検」
引渡し後3ヶ月・1年・2年・5年など、一定の間隔でプロが家の劣化状況を細かく点検するサービスです。無償の会社と有償の会社があります。
上記以外にも独自のサービスを用意している建築会社もあるため、建築費だけではなくアフターサービスも重要なチェックポイントです。
「デザイン性も諦めない」
「ローコスト住宅=デザイン性が低い」とは言い切れません。
シンプルながらもおしゃれなローコスト住宅を手がけている会社もあるため、建築会社を選ぶ際は、施工事例をチェックしましょう。
特に、シンプルモダンな住宅を数多く手がけている会社がおすすめです。
〈おすすめコラム〉
長く住み続ける我が家にこそ“シンプルモダン”な外観がおすすめ特徴やメリットからデザイン別施工事例まで詳しく紹介
〈モダンな外観の平屋住宅〉施工事例から見るデザインのポイントを解説
「オープンハウス・見学会に行って建築会社を決める」
ローコスト住宅だからと言って、施工レベルを落とす必要は全くありません。
建築会社を選ぶ際は、できるだけその会社が建てた実際の住宅をご自身の目で確認しましょう。
オープンハウスや完成見学会がおすすめです。
その会社が建てた家に訪れると、細部まで仕上がりをチェックできますし、間取りのヒントになります。
〈おすすめコラム〉
【木造住宅のメーカーを探す】会社選び“10″のポイント
「おしゃれな家づくり」工務店の選び方8つのポイント
1,000万円台から叶えられるローコスト住宅
入沢工務店は、テレビCMや大規模な住宅展示場への出展、カタログなどの広告宣伝費を極力抑え、その分ワンランク上の住まいをお求めやすい価格でご提案できるよう努めています。
その集大成でもあるのが、こちらの「ZERO-CUBE KAI ACT1(平屋)」シリーズです。
セミカスタマイズできるおしゃれな平屋住宅が「本体価格1,650万円〜」で建てられます。
キューブ型住宅をベースプランとして、中央に中庭を取り込んだ間取りが特徴です。
小窓を配置して、個性的でモダンな外観デザインにできる点も人気のポイント。
家の中をぐるりと一周できる回遊性のある間取りは、“家事楽”な家を建てたい方にもおすすめです。
「価格・デザイン性・快適性の全てを諦めたくない」という方は、私たちへお任せください。
入沢工務店では山梨県内で、セミカスタマイズできるローコストな規格住宅から、完全自由設計の注文住宅まで、幅広く手がけています。
まとめ|ローコスト住宅は建築会社選びが重要
ローコスト住宅と聞くと、何かを諦めなくてはいけないと思われがちですが、コスト面や将来性においてメリットがあり、オプションを付けるとセミカスタマイズできます。
ただし、プランの標準仕様や選べるオプション、アフターサービス、デザインは建築会社によって異なります。
そのため、ローコスト住宅を後悔しないためには、「建築会社選び」が重要です。
私たち入沢工務店は、“地元密着”をコンセプトに、山梨県甲府市周辺でリーズナブルな価格で高性能かつスタイリッシュな注文住宅を数多く手掛けてきました。
私たちの強みは、お客様を一生お付き合いを続ける家族だと思い、その家族が心から幸せになる家づくりを理念としている点です。
セミカスタマイズできる規格住宅から、完全自由設計の注文住宅、建築家とのコラボ住宅を多数手がけていますので、山梨県で家づくりを始めたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
既存住宅のリノベーションも承っています。
山梨・甲府エリアで「ローコスト住宅」を建てたい方は入沢工務店へご相談を
私たち“入沢工務店”の施工エリアは、「甲府市・山梨市・韮崎市・南アルプス市・甲斐市・笛吹市・甲州市・中央市・昭和町」です。
地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいをお手伝いできます。
「住む人とつくる人、そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」
この理念を常に意識して、お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「豊かなデザイン力」
「長年培った確かな技術」
「常にトレンドを取り入れる探究心」
「お客様に寄り添った提案力」
これこそ私たちの強みです。
「地域に根づく家を建てたい」「快適なマイホームにしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。