「パントリーのある家に住みたい」「家を建てるならパントリーは必須」そんな方も多いでしょう。
ところが、SNSやブログを見ると、いざパントリーを使ってみて“失敗した”と感じる方は少なくありません。
そこで、今回はパントリーの後悔・失敗例から見る“間取りのコツ”を紹介します。
広さの目安や必要な換気設備、収納計画のポイント、動線について詳しく解説しますので、ご自宅の新築やリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
● パントリーはオープンキッチンをきれいに保つために欠かせないスペースです。
● パントリーのある間取りを失敗しないためには、レイアウト・広さ・設備などについて使い勝手を十分イメージすることが重要です。
● 入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに、高性能でスタイリッシュな住宅を数多く手がけています。
Contents
SNS・ブログで見る“パントリー”の後悔理由|間取りを失敗しない対策方法
パントリーとは、食品や食器、その他日用品などを一箇所にまとめて収納できるスペースです。
オープンキッチンが主流になった昨今は、すっきり清潔感のあるキッチンを保つために、セットでプランに取り入れられる事例は少なくありません。
パントリーが普及している背景には、共働き世帯や核家族が増えたことによって、買い物を週末などにまとめてする人が増えたこともあるとされています。
ところが、SNSやブログを見ると、思うようにパントリーを使いこなせていない方もたくさんいます。
そこで、多くの方がパントリーを失敗・後悔と感じている理由から、対策ポイントを見てみましょう。
- 狭くて使いづらい
- 広くて使いづらい
- 玄関から遠くて荷物を運ぶのが大変
- 動線がイマイチ・通路が狭くてアクセスしづらい
- 在庫管理がうまくできない
- 湿気や匂いがこもる
- ドアの開け閉めが面倒
- コンセントが足りない
- 手元が暗くて物がよく見えない
- とりあえず作ったがいらなかった
狭くて使いづらい
スペースにゆとりがない家に無理矢理パントリーを作り、狭くて使いづらくなるというケースはよく聞きます。
パントリーは必ずなくてはいけない空間ではないため、どうしても余ったスペースに作られがちです。
ところが、狭いと物を整理しにくいですし、結局キッチンに食料や食器が溢れてきれいに片付けられなくなってしまいます。
中に人が入るウォークインタイプのパントリーでしたら最低「2帖」、冷蔵庫や食器棚も兼ねる場合は「3帖」は必要です。
中に入らないタイプでも、「間口2m以上」あると4人家族の家庭でもほとんどの物を収納しきれるでしょう。
ただし、中に入らない場合はパントリーの「奥行きを60cm以内」にして、物を取り出しやすくするのがポイントです。
広くて使いづらい
驚くべきことに、「広くて使いづらい」と感じる方もいます。
広ければ広いほど収納量が増えて便利になると重されがちですが、その分、キッチンと収納棚との距離が離れてしまうからです。
ちょっと食品を取るだけで10歩以上歩かなければいけないとなると、やはり使いやすいパントリーとは言えません。
ウォークインタイプのパントリーでしたら、中央に立って「1,2歩」で全ての棚に手が届く程度の広さが理想です。
収納量をとにかく増やしたいという方は、日頃よく使う物と1年に数回しか手にとらない物を分けられる収納計画を意識しましょう。
また、ランドリールームや家事室と合わせて一部屋にすると、パントリースペースが凝縮されて、広いスペースでも動線をコンパクトにできます。
玄関から遠くて荷物を運ぶのが大変
週末に食料や日用品をまとめ買いする方も多いでしょう。
その場合、玄関から遠い場所にパントリーがあると、水やお米など重い物を運ぶのに一苦労です。
キッチンの突き当たりにパントリーを配置する間取りも多く見ますが、一見動線が効率的で便利そうに感じても、通路が狭ければ大きな物を運び入れにくくなってしまいます。
玄関とキッチンの位置関係について考えてみましょう。
食料や飲料水をまとめ買いする家庭は、できるだけ玄関から近い場所にキッチンを配置するのがポイントです。
また、勝手口からパントリーを通り、キッチンにアクセスできるプランも人気です。
最近増えている“土間キッチン”にすれば、靴を履いたまま買い物をキッチンやパントリーに運べます。
動線がイマイチ・通路が狭くてアクセスしづらい
対面キッチンの場合、キッチンとカップボードの間に通路を設けて、その奥にパントリーを配置するプランが一般的です。
ところが、最低必要な通路幅にすると、誰かがキッチンにいるとパントリーにうまくアクセスできません。
料理をしていた人が一度キッチンから出て、他の人がパントリーに行くようなケースもあるのです。
キッチンとカップボードの間を通路にする場合、最低70cmあればキッチン作業に支障はありませんが、奥にパントリーを作るプランでは「100〜120cm」の通路幅があると安心です。
これだけあれば大型冷蔵庫も搬入出しやすいですし、家族で楽しくキッチンに立つこともできます。
在庫管理がうまくできない
収納場所があると、つい食料品を溜め込みがちになる方も多く、古い物がどんどん奥に入ってしまうケースも少なくありません。
これでは食品ロスにつながり、環境面でも家計面でもデメリットになってしまいます。
パントリー内の棚は、奥行きを「15〜30cm」にして、前後に物をしまえないようにしましょう。
また、上の方の棚板をメッシュタイプにすると、下から見上げただけで何があるか分かります。
どこに何がどのくらいあるのかが一目で分かると、無駄な買い物を防げるのです。
政府が防災面で推奨する「ローリングストック」や「家庭内流通備蓄」が無理なく実現できる点もポイントです。
(参考ページ:農林水産省|家庭備蓄ポータル、防災首都圏ネット|家庭での備蓄対策)
湿気や匂いがこもる
「パントリーの中が何となく湿気っぽい」「ゴミ箱もパントリーの中に置きたいがの臭いが気になる」という意見も聞きます。
窓を設けるのも良いですが、直射日光が当たるようですと、食品を保管する空間に適しているとはいけません。
パントリーは、特に湿気や臭いがこもりやすいため、必ず機械ファンによって給排気できる設備を整えましょう。
スイッチでオンオフできるタイプではなく、家全体の24時間換気システムと連動しているタイプがおすすめです。
〈おすすめコラム〉
戸建&リフォームに“24時間換気システム”が必要な理由とは?
ドアの開け閉めが面倒
リビングから見える位置にパントリーを配置する場合、中が見えないようにドアを付ける方も多いでしょう。
ところが、調理中に手が汚れている状態では開け閉めしづらく、結局開け放したままになるケースも少なくありません。
また、ドアをつけたことでパントリー内部に設置した冷蔵庫の取り替えが大変になる可能性もあります。
パントリーにドアをつける場合は、「本当に必要なのか」をじっくり検討しましょう。
また、開けたままでも動線の妨げにならない引き戸にするのがおすすめです。
通路の壁を収納棚にする「ウォークスルータイプ」を採用すれば、収納部分が死角になってドアなしでもリビングからパントリーが見えません。
コンセントが足りない
収納庫であるパントリーにはコンセントはいらないと思いますよね。
コンセント一箇所でも材料費・施工費は決して安くないため、最終的にコンセントなしにしてしまう方もいるようです。
ところが、トースターや電気ポット、冷蔵庫を後からパントリー内部に配置したくても、コンセントがなければ叶いません。
パントリーのプランを考える際は、プランニングの段階から何を置くのかをある程度決めておくことが重要です。
冷蔵庫を置く場合は、埃による火災防止のために壁の高い位置にアース付きコンセントを設けなくてはいけません。
手元が暗くて物がよく見えない
最近、ダウンライトをベースとした照明計画の家が多いですよね。
すっきりとしてインテリアの邪魔をしない点がメリットですが、一方で真下に立つと手元が頭の影になってしまう点には注意しましょう。
「長時間いる場所ではないから」と照明器具を少なくすると、物を探す際に不便です。
パントリーの収納は、基準よりも明るめにすることをおすすめします。
ダウンライトだけではなく、角度を変えられるスポットライトや壁付のブラケットライトと組み合わせるなど、横方向からも光が届く照明器具もおすすめです。
とりあえず作ったがいらなかった
パントリーのある間取りに憧れる方も多く、今や建売住宅でも取り入れられています。
そのため、パントリーの必要性をあまり感じていなくても、“とりあえず”作る方も少なくありません。
ところが、実際に住み始めてみるとパントリーをほとんど使わないケースもあるのです。
パントリーを作れば、その分他のスペースを狭くせざるを得ないため、本当に必要なのかをご家族でイメージすることが重要です。
それほど食品を溜め込まずこまめに買い物する方でしたら、床下収納庫だけでも十分な可能性もあります。
まとめ|生活をじっくりイメージしてプランを検討することが重要
パントリーは、オープンキッチンをきれいに保つ上で欠かせない空間です。
しかし、あまり検討せずに作ると、スペースの無駄になってしまうかもしれません。
そのため、間取り・広さ・設備など、多方面から使い勝手をじっくりイメージしましょう。
私たち入沢工務店は、“地元密着”をコンセプトに、山梨県甲府市周辺でリーズナブルな価格で高性能かつスタイリッシュな注文住宅を数多く手掛けてきた実績があります。
今まで培った経験や知識をもとに、居心地がいいだけではなく、プラン・コスト共にお客様のご要望を叶えられる住まいをご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
山梨・甲府エリアで快適なマイホームを建てるなら地元密着の入沢工務店へ
入沢工務店は山梨・甲府エリアを中心に「甲府市・山梨市・韮崎市・南アルプス市・甲斐市・笛吹市・甲州市・中央市・昭和町」で注文住宅の設計施工を行っている工務店です。
地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいを実現させられます。
「住む人とつくる人、そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「豊かなデザイン力」
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「お客様に寄り添った提案力」
これこそ私たちの強みです。
「地域に根づく家を建てたい」「快適なマイホームにしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。