「マイホームを建てたい!」そう思い立った時、皆さんはまず何を思い浮かべますか?
まずは間取りやインテリアデザインなどを検討し始める方が多いかもしれません。
外観、特に玄関ポーチのプランは家の印象を左右する重要なポイントであるにも関わらず、どうしても後回しにされがちです。
そこで、今回は「玄関ポーチ」を失敗しないために知っておくべき大切なポイントを紹介します。
私たち“入沢工務店”の手がけた事例写真も交えて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
●「玄関ポーチ」はリノベーションで大きく変えることは難しいため、新築時のプランニングが重要です。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに、スタイリッシュで快適な家づくりに励んでいます。
Contents
玄関ポーチは家の印象を決める重要な場所
玄関ポーチとは、玄関ドアのある屋外スペースを指し、外壁に庇をつけてその下に地面から一段上がったスペースを設けます。
門扉を入り玄関までの間をアプローチと言いますが、そのスペースも含めて玄関ポーチと呼ぶ場合もあります。
位置や向き、デザイン、仕様によって家の外観イメージは大きく異なりますし、日々出入りする場所だからこそ使い勝手も左右する重要な空間です。
だからこそ、家の顔”としてポイントを押さえたプランニングが必要であり、玄関ポーチの計画次第で家のデザイン性・快適性を高めると言っても過言ではありません。
「リノベーションで変えられるのでは」と思うかも知れませんが、屋内外が関わるスペースなので、後から劇的に変えるのが難しい場所。
ですから、新築時のプランニングはとても重要になります。
“玄関ポーチ”を失敗・後悔しないためのポイントは?
では、具体的に押さえるべきポイントはどのような点なのでしょうか。
ここでは、機能とデザインの観点から、特に知っておいてほしいコツを10個紹介します。
是非、プランニングの参考にしてください。
「前面道路と近い場合は“ドア向き”に注意」
敷地にゆとりがなく、前面道路と玄関の距離を十分取れない場合は、ドアの設置向きに気をつけましょう。
道路に向かって正面にドアをつけると、ペットや小さいお子さんがドアを開けた途端に飛び出してしまうリスクがあります。
飛び出し防止を重視する場合は、道路向かって家の側面へ玄関ドアをつけると良いでしょう。
玄関ドアを開けた際に、家の中が丸見えになるのも防げます。
敷地スペースが限られていても、玄関ポーチと門扉の位置をずらして配置する方法もおすすめです。
家の前面敷地が狭い場合は、アプローチを曲線にして距離を伸ばしたり、植栽をバランスよく添えると、一気に奥行き感が増し、外観デザインがグレードアップします。
「滑りにくい“床材”は必須」
玄関ポーチは庇が付いていたり軒下に配置されたりしているため、直接雨に当たる家はほとんどありません。
しかし、雨の日に帰宅する際に濡れた靴で歩くため、どうしても水を引き込んでしまいます。
そのため、滑り防止機能付きの床材を選ぶのは必須。
タイルの場合は、必ず屋外床(外装床)用を選んでください。
屋外用の床タイルは、汚れを落としやすい加工がされているものもあります。
高級感にこだわるあまり大理石など表面がツルツルしたものを選ぶケースもありますが、これらは濡れるとかなり滑りやすいので気をつけましょう。
コンクリート打ち放しの場合も、表面に滑り止めコーティングを施すことをおすすめします。
「足元を照らす“フットライト”で夜も安心」
アプローチから玄関ポーチまでの間に、フットライトを設置するのもおすすめです。
後から簡易的なソーラータイプのエクステリアライトを設置することもできますが、天候次第でうまく点灯しない可能性もあるため、新築時に電気配線しておくと良いでしょう。
夜帰ってきた時の転倒リスクを抑えられるだけではなく、家の外が真っ暗にならず、防犯面でも安心。
また、上の写真のように高級感ある外部デザインを演出できる点も人気のポイントです。
「“センサーライト”で防犯性を高める」
玄関ポーチの照明器具選びにもこだわりましょう。
最近は、センサー付きライトを付けることが当たり前になっていますが、センサーと言っても種類がありますので、必ず求める機能がついているか確認しましょう。
〈人感センサー〉
人の体から発せられる赤外線を検知して点灯するタイプです。
熱源とその背景の温度差に反応するため、人の動きを捉えることができます。
〈明暗センサー(明るさセンサー)〉
周囲が暗くなると自動点灯し、明るくなると自動消灯するタイプです。
高性能なタイプですと、時間帯ごとに入射光量を記憶して、それに合わせた適切な明るさに調節してくれるものもあります。
おすすめは、人感センサーと明暗センサーの両方が備わっているタイプです。
不在時でも時間帯によって自動に点灯・消灯してくれますし、夜に誰もいない場合は照度を抑え、人が通った時だけ100%点灯するため、万が一不審者が玄関ポーチに足を踏み入れても光の強さで気づくことができます。
「“バリアフリー”を意識する」
一般的な木造住宅ですと、玄関ポーチと地面には30cm程度の段差があるため、最低でも1段はステップを設けなくてはいけません。
そのため、小さいお子さんやご高齢な方がいるお宅は、特に“バリアフリー”を意識しなくてはいけません。
ステップの数を増やして勾配を緩やかにしたり、必要に応じてスロープや連続手すりを設けましょう。
ただし、スロープを作ると言っても、勾配が急では昇り降りが楽になりませんし、車椅子の自走は難しいでしょう。
建築基準法施行令(第26条「階段に代わる傾斜路」第1項)では勾配1/8以下、バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律施行令・第13条「階段に代わり、又はこれに併設する傾斜路」第1項)では、勾配1/12以下とすることが定められています。
つまり、30cm昇り降りするためのスロープを作る場合は最低でも240cm、より上り下りしやすくするためには360cmの距離が必要だということです。
そうなると、かなりのスペースが必要になりますよね。
そのため、バリアフリーを最優先する場合は、早い段階で玄関ポーチのプランを検討しなくてはいけません。
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「お手入れ楽を目指すなら“雑草対策”も忘れずに」
最近、アプローチから玄関ポーチに枕木を埋め込むデザインが人気です。
また、和風テイストに仕上げたい方には玉砂利を敷き込む方法もおすすめ。
ただし、これらの材料を使う場合には、周囲の雑草対策を忘れてはいけません。
雑草対策としては、地表に防草シートを敷く方法や、水を撒いて固める土を使う方法があります。
事前にこれらの対策をとっておくことで、玄関先が雑草だらけになりにくいですし、万が一生えてきても量が少ないため、お手入れが楽になるはずです。
「“ドアの開き方”と“スペース”をチェック」
玄関ドアは開き戸のイメージが強いかも知れませんが、ポーチのスペースによっては適さないかもしれません。
日本では、玄関ドアは外開きが一般的なので、ドアを開けた状態でポーチに最低でも2〜3人は立てるようにしておくのが理想的。
それが難しい場合は、ドアを開けっ放しにしても邪魔にならない引き戸がおすすめです。
最近は、宅配ボックスをポーチに設置するケースも増えており、その場合はさらに広いスペースが必要になります。
通常の片開きドアの幅が750前後なので、そのドアを開けたままでも宅配ボックスに当たらないスペースを確保しましょう。
「日差し・雨を避けるには“インナーポーチ”がおすすめ」
玄関ポーチの雨よけには、主に3つの方法があります。
- ・ポーチ上の外壁に庇(ひさし)を付ける
- ・ポーチ上に屋根を作る
- ・ポーチを外壁面より凹ましてインナーポーチにする
横から吹き付けるような雨を防ぎたい場合には、“インナーポーチ”がおすすめ。
玄関周りに物を置いていてもすっきり見える点もメリットです。
上の写真のように、入り込んだポーチ周りの外壁素材だけ変えて、外観デザインのアクセントにする手法もトレンドとなっています。
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「“オープンエクステリア”の場合はデザインも重要」
最近は、敷地の周りをフェンスや門扉で囲わない“オープンエクステリア”の人気が高まっています。
狭い敷地でも開放感が得られますし、不審者の隠れられる場所がないため、防犯面でも効果的です。
しかし、道路から玄関まで見渡せるため、アプローチから玄関ポーチまでのエクステリア計画が重要になります。
周囲の目から見られたくない場所を隠す植栽計画や、道路との境界を自然と区切る材料選び、お子さんを安全に遊ばせられる前庭配置など、玄関ポーチ・アプローチ・駐車スペースを総合的にプランニングしなくてはいけません。
「“パティオ”・“中庭”と連続させてお子さんの遊び場に」
前庭を確保できない場合には、玄関ポーチとパティオや中庭を連続させて配置するプランがおすすめです。
プライバシーの確保や、お子さんの飛び出し防止などのメリットだけではなく、室内側から様子を確認できる点も人気のポイントです。
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まとめ|玄関ポーチの性能・デザインで家の価値が変わります
玄関ポーチはどうしても家の“付属スペース”と捉えられがちですが、デザイン次第で外観の印象は変わりますし、広さや仕様によっては毎日の快適性にも影響します。
そのため、家の計画をする際には、必ず玄関ポーチについてもじっくり設計者と相談しましょう。
リノベーションではなかなか大きな改修をしにくいスペースなので、新築時のプランニングが重要です。
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山梨・甲府エリアで快適なマイホームを建てるなら地元密着の会社へ相談を
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地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいを実現させられます。
「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
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