「健康に過ごしたい」と願う人にとって、習慣的に運動したり食に気をつけたりすることは当たり前のことでしょう。
しかし、住まいにまでこだわる方はあまり多くないはずです。
なぜなら、住まいがどれほど健康に影響を及ぼすかを知らない方が多いから。
しかし、長時間を過ごすマイホームだからこそ、本来は健康に配慮しなくては行けないはずです。
そこで、今回は「健康住宅」について詳しく解説します。
●「換気」「断熱」「採光」「デザイン」に意識して健康住宅を実現させましょう。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。
Contents
長寿命化が進んでいるからこそ“住宅”がポイントに
近年、医学の進歩によって平均寿命が伸びていることは皆さんご存じかもしれませんが、実は「健康に暮らせる期間=寿命」ではありません。
厚生労働省の調べによると、平均寿命と健康寿命には男女共に大きなギャップがあることがわかっています。
つまり、いくら長生きできたとしても健康に気を配らなくては意味がないということです。
そこでポイントとなるのが、“住宅”です。
特に、終の住処としてマイホームを建設する場合には、一生そこで健康的に暮らせるような工夫を施さなくてはいけません。
国土交通省でも「健康維持増進住宅」として健康住宅を強く推し進めています。
【関連ページ】
国土交通省|健康維持増進住宅研究委員会
“健康”と“住宅”の関連性は?
では、健康住宅とは具体的にどのような条件を満たした住宅を指すのでしょうか?
ここでは、主なポイントである「換気」「断熱」「採光」「デザイン」の4つについてそれぞれ解説します。
換気による健康管理
2003年に建築基準法が改正されてから、新築住宅において24時間換気システムの設置が義務化されました。
その理由は、「シックハウス症候群対策」です。
シックハウス症候群は1990年代頃から日本で問題視された疾病で、建材の接着剤や塗料、防腐剤に含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性物質が人体に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
常に室内の空気を換気することにより、シックハウス症候群の原因物質だけではなく、ハウスダストも家の中に蓄積されにくくなり、誰でも気持ちよく過ごすことができるようになります。
また、室内外の湿度差が小さくなるため、結露防止にも効果があります。
結露によってカビやダニが発生すれば、それらによる健康被害も避けられないためです。
このように、「換気」は健康住宅にとって大きな要素となります。
現時点の法律では、確認申請の伴わないリノベーションには24時間換気の設置義務はありませんが、メリットが大きいため、ぜひ既設住宅にも導入を検討してください。
断熱による健康管理
家の断熱性を高めることも、人体の健康に直結します。
ヒートショックやコールドショックなどのサーマルショック対策につながることは知られていますが、国土交通省・厚生労働省の調べによると、下記のような症状を防ぐことがわかっています。
〈高血圧の抑制〉
人間の体は、室温が下がると血圧が上がってしまいます。逆に、室温を常に適温に保つことで、血圧の上昇を抑えられるということです。既設住宅に断熱リフォームをしたことで、最高血圧が平均で3.5mmHg下がったというデータもあります。
(参考:国土交通省)
〈室内熱中症の予防〉
熱中症と聞くと炎天下で起こるイメージがあるかもしれませんが、実はその4割ほどが室内で発生しています。特に、自宅にいる時間の多い高齢者にとっては、とても危険です。家の断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けにくくなり、熱中症の予防につながります。
〈室内活動の活発化〉
室内が寒いと、どうしても布団やコタツにいる時間が長くなりがちです。また、なかなか動こうという気持ちにもなりません。しかし、既設住宅を断熱リフォームしたことで室内での活動時間が平均30分増えたというデータもあり、室温が適温に保たれると活動が活発になることが立証されています。
(参考:国土交通省)
断熱がもたらすメリットは、「人の健康」だけではありません。
断熱性を高めることで構造躯体も温度変化や結露の影響を受けにくくなるため、家の寿命も延ばせますし、空調負荷が軽減されるため省エネになり環境問題解決にも寄与できます。
採光による健康管理
人間の体には体内時計が備わっており、昼間に日光に当たることでそのリズムを保っています。
つまり、ずっと家の中にいて日の光を浴びないと、生活パターンが不規則になったり、睡眠障害を引き起こしてしまうのです。
ですから、長時間いることの多いリビングなどには、できるだけたくさんの日光を取り入れましょう。
ただし、一方では夜間に活動しなければいけない方の場合、寝室に朝日が入らないような配置にしたり、遮光カーテンを取り付けたりなど、入眠を妨げない工夫も必要です。
また、本や家具に直接紫外線が当たると劣化を早めてしまいます。
採光は全ての部屋に必要という訳ではなく、空間の用途に合わせたメリハリが必要です。
デザインによる健康管理
少し前までは、高齢者や身体障害者の方でも安全に住める住宅を「バリアフリー住宅」と呼んでいましたが、近年はそのような住まい手の垣根を取り払い全ての人にとって“優しい”「ユニバーサルデザイン」が主流です。
ユニバーサルデザインは、年齢・性別・文化・身体状況などの個性に関わらず、誰でも使いやすいことが理念で、建築業界においてもUD(ユニバーサルデザイン)をコンセプトにした建材や設備機器が多く販売されています。
これらを採用すると、住宅内での事故や怪我を防止することができます。
今の身体状況に合わせて住みやすい住宅にすることももちろん大切ですが、将来を見据えてユニバーサルデザインを取り入れておけば、いつでも誰でも安心して住める場所になるでしょう。
【参考ページ】
LIXIL|住まいのUDアイデア
“自然素材”にこだわるのもおすすめ
とことん“健康住宅”にこだわりたい方には、「自然素材」を使った住宅もおすすめです。
自然由来の建材は、シックハウス症候群のリスクが低く、化学物質過敏症にお悩みの方も安心して暮らせます。
無垢材フローリングやドア、漆喰・珪藻土などの塗り壁などは、健康面でのメリットがある他にも、調湿機能や、温もりのある優しい風合いも魅力です。
また、環境負荷が少ないものも多いため、ご自身の健康だけではなく“地球の健康”についても配慮したい方は、ぜひ自然素材の住宅をご検討ください。
山梨県で健康にこだわった住宅を建てるなら“入沢工務店”にお任せを!
私たち“入沢工務店”では、お客様の健康に配慮したスタイリッシュで個性的な住宅を数多く手がけています。
「確かなデザイン力」
「長年培った確かな技術」
「常にトレンドを取り入れる探究心」
「お客様に寄り添った提案力」…
これこそ私たちの強みです。
安心して長く住み続けられる住宅を実現させるには、これらの力は欠かせません。
“居心地のいい家を建てたい”とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。
まとめ|マイホームだからこそ“健康”に暮らせる工夫を
多くの人にとってマイホームとは人生の長い時間を添い遂げる大切な場所です。
だからこそ、そこでずっと健やかに暮らせるように健康に配慮した工夫をすることは重要と言えるのではないでしょうか。
特に、高断熱で換気が取れる住宅は“人の健康”に好影響を与えるだけではなく、結露も防止するので”家の健康”にも関わり、省エネにもつながり“地球の健康維持”にも寄与できます。
家づくりの際には、ぜひ「健康」をテーマに間取りや仕様を検討してみてください。
【関連コラム】
入沢工務店|コラム|〈山梨県で自然素材の家を建てたい人必見〉今話題の“シラス壁”とは?
入沢工務店|コラム|付加断熱とは?メリット・デメリットや注意点を徹底解説
入沢工務店|コラム|「オール電化住宅は電気代が高い」って本当?ランニングコストを抑えるポイントを紹介
【こちらもあわせてご覧ください】
下記ページでは、当社で住まいを建てられた方の感想を紹介しています。
山梨・甲府エリアで注文住宅をご検討中の方は「入沢工務店」にご相談ください
私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。
「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「地域の特性を生かした家にしたい」「地元の溶け込む住みやすいマイホームに住みたい」
そのようにお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。