最近、ハウスメーカーの広告や住宅情報雑誌等を眺めていると、「スマートハウス」という言葉を見かけませんか?
「最新機器を搭載したハイグレードでしょ?私にはあまり関係ない」そんな風に考える方もいるかもしれません。
しかし、今やその施工事例は全国に広がり、棟数も徐々に増えてきています。
そこで、今回はそんなスマートハウスについての基礎知識から関連する補助金まで詳しく解説します。
住まいの新築を検討中の方は、是非参考にしてください。
●今後もさらなる技術開発が進むため、要注目の住宅スタイルです。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。
Contents
スマートハウスとは?
スマートハウスとは直訳すると「賢い家」で、住宅設備間にネットワークシステムを構築し、互いに制御し合うことでより快適で便利な生活を実現できる住宅を指します。
その歴史は意外と古く、1980年代にアメリカで提唱され始めた後、長い時を経て2010年頃から日本でも実働され始めました。
具体的には、太陽光発電システムや蓄電池と、家電製品をネットワーク接続し、電力などを最適な状態に制御しながら省エネだけではなく住まい手に便利な環境に維持することができます。
日本で普及し始めた背景には、環境省の掲げた「2020年に向けた我が国の新たな温室効果ガス排出削減目標」が関係しており、1990年度比で25%削減(その後、2005 年度比で3.8%削減へ変更)を達成するために、住宅業界を巻き込んでスマートハウス推進を始めたのです。
スマートハウスは、電気の無駄遣いを減らし、ひいては電気使用量の削減、発電時の炭素エネルギー削減に効果的とされており、今後より技術革新や普及活動が盛んになると見込まれています。
スマートホームやIot住宅・LCCM住宅・ZEH住宅との違いは?
スマートハウス について調べていると、同じような環境配慮型の住宅がいくつか出てきます。
これらを混同してしまったり、一括りにして理解してしまっている方は少なくありません。
しかし、実際には少しずつ意味合いが異なるものもあるため、それぞれの概略を理解しなくては、ハウスメーカーや設備を検討することはできないでしょう。
では、それぞれの意味を簡単に解説します。
〈スマートホーム〉
ハウスメーカーによってはスマートハウスと同じ意味で使っているところもありますが、こちらは電力会社やガス会社など外部のインフラシステムとも連結し、様々なサービスを受けられる環境を指します。住宅としての「ハード」面でのメリットというよりも、システムそのもの、つまり「ソフト」面での特徴と言えるでしょう。
〈IoT住宅〉
IoTは、「Internet of Things(物のインターネット)」の略で、家電や住宅設備とインターネットを繋げるシステムのことです。日本でも2020年に本格的に5Gが整備されたことで、加速的に実施件数が増えています。スマートハウスが2010年頃から普及したことを鑑みると、その進化系がIoT住宅ということです。
〈LCCM住宅〉
ライフサイクル・カーボン・マイナス住宅、つまり低炭素住宅のことです。住宅の建設時から、住んでいる間、取り壊した後の廃棄に至るまで、できるだけ消費CO2量を削減することを目的としています。さらに、太陽光発電などによって再生可能エネルギーを生み出すことで、トータルのCO2収支を“マイナス”にする目標を掲げており、これから特に注目される住宅スタイルでしょう。
〈ZEH住宅〉
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、「ゼッチ住宅」と読みます。外皮、つまり外壁などの断熱性能を大幅に向上させつつ、自然冷媒ヒートポンプ給湯機をはじめとした高効率設備機器や太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入します。それによって、年間の一次エネルギー消費量の収支をプラスマイナス・ゼロとすることが目標です。ネット(NET=正味の)をネットワーク(Network)やインターネット(Internet)と混同してしまい、スマートハウスと意味をとり違う人も少なくありません。
【参考ページ】
国土交通省|ご注文は省エネ住宅ですか?
このように、どれも“環境配慮型住宅”や”省エネ住宅”ではあるものの、その本質や意味合いは似て非なる物です。
今後これらのキーワードが住宅業界において存在感を増すことは容易に予測できます。
是非、それぞれの違いを理解して皆さんに合ったスタイルの住宅を選んでください。
スマートハウスでできることは?
「なんとなくどんな住宅かは分かったけど、具体的な生活イメージが湧かない」と考える方も多いでしょう。
そこで、スマートハウスで実現できる生活の具体例を紹介します。
・HEMS(ヘムズ)を使って使用電力を制御
HEMS(ホームエネルギー・マネジメント・システム)とは、省エネ住宅にとっては欠かせない設備です。
太陽光発電システムや蓄電池と連動させて、使用中のエネルギーを“見える化”できたり、分電盤と接続させて、無駄な電力使用を自動制御できます。
最新機種になると、インターネットを介してクラウドに電気使用量を蓄積することもできるため、外出先でその時の状態を確認したり、改善分析も可能となります。
一見、難しいように思えるかもしれませんが、電気の無駄使いが自動制御できるため、こまめに電源を入り切りするなどの従来の方法よりも、断然省エネ効果は高いです。
・スマホやスマートスピーカーで家電を一括コントロール
従来の住宅では、各部屋の照明や空調機器、テレビ、給湯器など、全てをそれぞれのスイッチやリモコンでコントロールしなくてはいけませんでした。
しかし、スマートハウス対応の家電や設備機器を導入すれば、スマホで一括管理できるようになります。
それによって、無駄に家の中を移動することもなくなりますし、小まめな電源の入り切りを徹底しやすくなるでしょう。
また、ここ数年で爆発的に普及しているスマートスピーカー(Amazon AlexaやGoogle Homeなど)を使えば、話しかけるだけで操作もできます。
現在では、掃除ロボットや冷蔵庫とも連動できるデバイスやアプリが既に開発されており、今後も次々と新しい機能が増える見込みです。
・全館空調システムと連携し、快適な温度に保つ
家の居心地を大きく左右するのが“室温”です。
これもスマートハウスなら自動管理できます。
IoTシステムと連携させれば、天気予報を踏まえた室温管理も可能ですし、帰宅時に合わせて適温に調整することも可能です。
また、使っている部屋とそうでない部屋の室温を変えるなどの細かい設定ができる商品も実際に販売されています。
・IoTシステムと連携して家電を外出から遠隔操作
エアコンや照明器具、テレビ、防犯カメラ、HDDレコーダー、給湯器、冷蔵庫、掃除ロボット、玄関ドア…、今は多種多様な設備機器や家電製品が“スマート化”しています。
これによって、私たちの生活は格段に便利で快適になるでしょう。
「外出先から玄関が施錠されているか確認したい」
「帰宅に合わせて風呂のお湯張りしたい」
「長期間家を開けるのが不用心なので、照明をつけておきたい」
「予約し忘れたテレビ番組を録画したい」
「自宅で留守番している子供の様子を外出先から確認したい」
「買い物先で冷蔵庫の中身を確認したい」…
家電や住宅設備機器をスマート化するだけで、これだけの“したい”が実現できます。
防犯や安全面はもちろん、より生活を豊かで快適にする上で、スマートハウスの概念やIoTシステムの道入は今後より欠かせない物となるでしょう。
・AIによって電気使用料を分析して改善
スマートハウスは現状を管理・制御するだけではありません。
蓄積したデータを元に、より省エネ性や快適性を改善・向上することができます。
まだ、開発段階ではあるものの、今後AIによる高度なデータ解析が可能となり、各住宅単位での電力マネージメントが実現する日も近いでしょう。
例えば、各時間帯での電気使用量を分析して、その人の生活リズムをAIが予測し、HEMSで電気供給量をコントロールすることも可能となります。
まとめ|スマートハウスで省エネ性&快適性が向上できる
スマートハウスは、環境に配慮した側面がありつつも、私たちの生活を大きく変えるメリットも持ち合わせています。
これは、決して若い世代の人たちだけのものではなく、介護が必要な方や高齢者の方にとっても、魅力的なシステムとなるはずです。
「機械嫌い」「AIに頼りたくない」と毛嫌いするのではなく、スマートハウスにすることでもたらされる可能性に目を向けて、新しい技術を取り入れることも重要です。
私たち“入沢工務店”は、創業以来培った確かな経験や技術と、最新技術を融合させた家づくりをおこなっています。
また、地元密着型の工務店として、地域に根付いた地道な営業をモットーに、住まい手に寄り添うことが信念です。
山梨県で長く付き合うマイホーム建設を検討中の方は、ぜひ一度“入沢工務店”にご相談ください。
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「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「地域の特性を生かした家にしたい」「地元の溶け込む住みやすいマイホームに住みたい」
そのようにお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。