家の外観は街ゆく人からの印象を大きく左右するため、やはりこだわりたいところ。
しかし、一体どんなデザインにすればいいか分からない人も多いでしょう。
そんな時におすすめなのが、「シンプルモダン」です。
どの街並みにも馴染みやすく飽きがこないと、近年その魅力が再認識されています。
そこで、今回は「シンプルモダン」な外観の家について、おすすめのポイントや施工事例を紹介します。
マイホーム新築計画をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
●素材やカラーを変えるだけで、個性を表現できます。
Contents
直線的なシンプルデザインはモダニズム建築の象徴
シンプルモダンな外観の特徴は、直線を生かしたフォルムです。
本来、日本の木造住宅は木材や石を使用した、複雑な形状が一般的でした。
しかし、近年はキューブ型の戸建て住宅も増え、シンプルなデザインが求められる傾向にあります。
モダニズム建築(近代建築)でも見られるような、直線的な立方体をメインとした外観デザインは、機能的かつ合理的で、どの景観の地域にも馴染みやすいことが特徴です。
シンプルで普遍的なデザイン故に、多くの人から親しまれ、多くの住宅でも採用されています。
“シンプルモダン”な外観のココがいい〈5つのおすすめポイント〉
では、具体的にはシンプルモダンな外観の家が人気なポイントは、どのような点なのでしょうか。
ここでは、主な5つポイントを紹介します。
その① 普遍的なスタイリッシュさ・飽きがこない
シンプルというと、人によっては「質素」「殺風景」というイメージを連想する人もいるでしょう。
しかし、近年は“余白”のあるデザインがトレンドで、ミニマルデザインなど無駄のない洗練された家の人気が高まっています。
また、シンプルなデザインは飽きにくく、年月が経っても「古臭くならない」という点もメリットです。
住宅の長寿命化が求められる現代においても、長く住み続けたくなるような外観デザインは、住宅建設にあたり大きなポイントとなります。
その② コストが削減できる
シンプルな外観にすることで、施工手間が削減できる点も大きなメリットです。
施工費だけではなく、材料のロスも抑えられるため、見た目以上にコストパフォーマンスに優れています。
また、削減できた分で、素材にこだわることもできるため、とことんテクスチャーにこだわりたい人にもおすすめです。
その③ メンテナンスがしやすい
外部に造作が少ない分、外壁塗装などのメンテナンスコストも削減できます。
また、シンプルな形状にすることで足場がかけやすく、複雑な納まりの部位が少ないため、もれなくしっかりと補修でき、雨漏りなどのリスクが少ない点もポイントです。
その④ 素材によって個性が出しやすい
「無個性」「倉庫や工場みたい」とシンプルモダンを避ける人もいますが、個性が出せないというのは大間違いです。
形状がシンプルな分、素材やカラーが活きやすく、選ぶ材料によって印象は大きく変わります。
モルタル塗装の外壁、金属サイディング、木製サイディングなど…、キューブ状の家でも、材料の組み合わせによってデザインを楽しんでみてください。
その⑤ 植栽やエクステリアが生きやすい
日本では昔から“借景”を生かした建築が親しまれてきました。
借景とは、周辺の景観を「借りて」庭をデザインする手法です。
シンプルモダンな外観の家は、植栽やエクステリアなど庭のデザインを邪魔しません。
お庭にこだわりたい方は、ぜひ家の外観デザインを意識してみましょう。
シンプルモダンな家にする際の注意点
シンプルモダンな外観ゆえに、素材や色選びは重要です。
また、周辺と馴染むかどうかも検討しなくてはいけません。
家の外観を決める際には、下の4つについて十分注意しましょう。
- 素材や色を選ぶ際は、必ず大型サンプルで検討する
- 雨だれや風化などが目立たない色を選ぶ
- 周辺住宅のデザインと違和感がないようにする
- 景観条例や景観形成住民協定を事前に確認する
忙しいと、外壁材やカラーをカタログに印刷された小さなサンプルで選んでしまう人がいますが、これは非常に危険です。
小さなサンプルですと、本当の色味はわかりませんし、外壁など大きな面積に施工すると印象が変わる場合もあります。
必ず施工店にお願いして、大型サンプルを取り寄せてもらいましょう。
外壁の色によって、経年劣化が目立ちやすくも目立ちにくくなる点もポイントです。
真っ白の壁にしてしまうと、雨だれや藻が目立ってしまいますし、黒に近い濃い色にすれば、白華(塗料が劣化して表面が粉状になる現象)が目につきます。
また、極端に明るい色や光沢のある素材を選ぶと、日光が反射して近隣からクレームが出てくることも想定されます。
ですから、外壁の色や素材を選ぶ際には慎重に検討しましょう。
仮にこれらのポイントを押さえても、周辺から浮いてしまったり条例違反になっては、元も子もありません。
近隣の住宅がどのようなデザインか、シンプルモダンな家を建てても違和感がないかなど、早い段階で建設予定地に出向いて、確認してください。
また、自治体で景観条例や景観形成住民協定が設けられている場合もあります。
これらに抵触しないかも、とても重要なポイントです。
【合わせてご覧ください】
施工事例|シンプルモダンな外観の家
私たち入沢工務店では、今まで数多くのシンプルモダンな外観の家を手がけてきました。
そこで、その中でもデザインテイストの異なる5つを紹介します。
CASE① クールな印象の外観
こちらは、シンプルなキューブ型の形状に等間隔で小さな窓が開いている個性的な外観です。
シンプルながらも「中はどんな風になっているんだろう」と想像力を掻き立てるデザインで、遊び心が感じられます。
実は中央には中庭があり、家の中に入るとその印象はガラリと変わります。
このように、一見“味気ない”ように見えても、その分平面計画にこだわることで、豊かな生活が実現できるのです。
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入沢工務店|施工事例|山梨県笛吹市規格住宅|風が通り抜ける家。LDKの間取りレイアウト
CASE② カリフォルニアスタイルが“今っぽい”
こちらは、四角いシンプルな形状ながらも、明るい木目をアクセントでいれた爽やかな外観が特徴的な事例です。
白い壁だけでは単調になりがちですが、二つの材料をバランスよく組み合わせることで、モダンでスタイリッシュな印象が強調されます。
また、シンボルツリーなど植栽の背景としても、とても効果的です。
【事例の詳細はこちらをご覧ください】
入沢工務店|施工事例|山梨県笛吹市注文住宅|吹き抜けのある家。リビングや照明/窓画像も
CASE③ 素材次第で“ナチュラル”な印象にも
こちらは、シンプルな形状ながらも、水平ラインを強調するハイサイドライトが印象的な事例です。
アプローチの枕木とウッドチップや、エントランスの板張りが白い壁のクールな印象を和らげます。
このように、素材の組み合わせによって、印象はかなり変わります。
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入沢工務店|施工事例|山梨県昭和町注文住宅|光庭のある家、平屋建築/間取り画像を紹介
CASE④ 不動の人気“北欧デザイン”
超シンプルな形状ながらも、白とグレーを基調としたデザインで、北欧デザイン特有の軽やかさを感じられます。
内部は明るい木目をベースカラーとし、室内にいても明るさを感じられます。
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CASE⑤ 落ち着いた印象の“和モダン”
無駄を削ぎ落とした洗練されたフォルムと、白+ダークグレーの組み合わせが、なんともスタイリッシュな事例です。
敢えて明度の差が大きい2色を組み合わせたことで、和風な印象も漂います。
このように、シンプルモダンは洋風だけではなく和風デザインとの相性も良く、落ち着いた印象にしたい人にもおすすめです。
【事例の詳細はこちらをご覧ください】
入沢工務店|家づくりの思い|Rasia
まとめ|“シンプルモダン”は究極の機能美
シンプルモダンというと、あくまでデザインの一種と捉えられがちですが、その機能性や合理性も大きなメリットです。
流行にとらわれすぎずに、年月が経ってからもおしゃれな家にしたい方は、ぜひシンプルモダンな外観を検討してみましょう。
ただし、その際には周辺環境やメンテナンス性などを十分考慮した素材選びは欠かせません。
「どんな色や素材にすればいいか分からない」という方でも安心してください。
私たち入沢工務店では、都度外観パースを作成し、どのような家になるかをご説明させていただいております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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山梨で注文住宅をご検討中であれば「入沢工務店」にご相談ください
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「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「地域の特性を生かした家にしたい」「地元の溶け込む住みやすいマイホームに住みたい」
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