注文住宅の間取りを考える際に「中庭のあるデザイン住宅」を検討する人も多いかと思います。家の中にいても外の空気を感じやすい中庭にはメリットが多くあります。しかし、メリットだけではなくしっかりとデメリットも把握することが大切です。中庭を造ってから失敗した!と思わないためにも、中庭のメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【コラムでわかること】
- 中庭の種類
- 中庭のメリット・デメリット
Contents
中庭は3種類
家の壁で囲まれている庭を中庭といいます。家の中にいても外の空間を身近に感じることができます。中庭のある建売住宅を探すことは難しいため、自由に間取りを決めることができる注文住宅で依頼することになります。
注文住宅といっても施工会社によっては中庭を造るような大きな間取りの変更はできない会社もありますので注意してくださいね。中庭には3種類あります。それぞれご紹介します。
【ロの形】
全方位を家の壁で囲んだ形です。そのため、完全なるプライベート空間になります。視線を気にせず外で過ごすことができます。夏場は人目を気にせずビニールプールを設置して水着で遊ぶこともできますね。
ロの形の中庭は、四角い形のキューブハウスで取り入れやすくなっています。
★施工事例|山梨県のキューブハウス
【コの形】
すべてを囲まずにコの形のように一部分がオープンになっている造りです。完全に囲んでいないことで開放感ある中庭になります。コの真ん中部分をリビングなどの共有スペースとする二世帯住宅としても人気があります。
【L字型】
L字型のように2つの壁に囲まれている造りです。壁が二方向のみなので一番開放的で広く庭を利用しやすくなっています。しかし、開放的になるので外からの視線を感じやすくなります。プライバシーを確保するために、家の壁ではなく外構で目隠し用のフェンスや壁を設置することで外からの視線を遮ることができます。
中庭のある間取りのメリット
★中庭のある家 FREAK’S HOUSE フリークスハウス
外なのにプライベート空間になる
家の壁で囲まれた中庭は、外なのに周りの視線を気にしないで家族がのんびり過ごせるプライベート空間になります。
完全に囲まれたロの形にするのか、コの形なのかによってプライバシーの確保のしやすさは変わってきますが、周りの視線を気にしないで過ごせる空間があることで住宅の利便性が格段に上がりますね。
リビングが広く開放的になる
中庭をリビングから段差なく行けるウッドデッキなどにすることでリビングと外の空間の境目がうすくなり、リビングを広く開放的な空間にしてくれます。また、靴を履かずに移動できるようにすることで、迂回せずに中庭を通って他の部屋へ短い距離で行くことができます。
自然光や風が家に入りやすい
庭を取り囲むように家があるため、どの部屋にも自然光が入りやすくなり明るい住宅になります。また、中庭に接する部分の窓のスペースを広くすることで心地よい優しい風が家の中を通り抜けます。明るいリビングで気持ちよく日向ぼっこなどがしやすくなりますね。
子どもを安心して遊ばせることができる
子どもを遊ばせるのに「わざわざ中庭じゃなくても普通の庭で十分!」という人いるかと思います。しかし、中庭は子どもを安心して遊ばせるスペースとしておすすめです。普通の庭で小さい子どもだけを遊ばせておくことは心配ですよね。特に車通りが多い道路に面している住宅であれば、車道にいつの間にか飛び出してしまう危険性があります。
しかし、ロの形の中庭なら子どもが勝手に道路に出てしまう心配がありません。毎日小さい子どもを公園に連れて行くのは大変ですが、中庭であれば親は家事をしながら子どもが遊んでいるのも見守ることができます。
★ZERO-CUBE 回 KAI ゼロキューブ カイ 中庭のある暮らし。シンプルな四角い家
ホームパーティーやバーベキューを楽しめる
料理したものを玄関から靴を履いて庭まで運ぶのは大変です。ですが、中庭であればキッチンで料理をしてすぐに中庭に運ぶことができます。友人を招いてホームパーティーや家族でバーベキューなどのイベントを気軽に開催することができますね。
セカンドリビングになる
中庭にテーブルやイスを設置して「セカンドリビング」としての活用方法もあります。夜にライトアップすることでおしゃれなお店に来ているような雰囲気を演出させることができます。落ち着いた雰囲気の中、ゆっくりディナーを楽しんだり夫婦でお酒を飲んだりすることができますね。
また、昼間に家の中で仕事をしていてる人も、たまには外の空間で仕事をしてみたいと思ったことはありませんか?中庭があれば自然光を浴びながら気持ちよく仕事をすることができます。気軽に外の空間を楽しむことができるため気分転換がしやすくなりますね。
デザイン性の高いおしゃれな住宅になる
中庭があることでおしゃれなデザイン住宅になります。広さや中庭の形によって使い勝手も異なりますが、小さめの中庭でも1本植物を植えるだけでおしゃれなインテリアになります。また、中庭を芝生にしたり、ウッドデッキにしたりと広さによって自由にカスタマイズできるメリットがあります。その他、照明にこだわることで夜の中庭を楽しむことができますよ。
二世帯住宅として
真ん中に庭を挟むことで二世帯住宅ならではの生活音が気になるなどのトラブルを回避しやすくなります。また、二世帯の部屋を隣接しないことによってそれぞれの家庭のプライバシーを確保しやすくなります。近くに住んでいる安心感と干渉されすぎない距離感があります。
中庭のある間取りのデメリット
コストが高くなる
真ん中に庭を造るだけの土地の広さが必要になるため土地の購入費用が高くなります。中庭を造ることで居住スペースが狭くなりすぎない程度の広さが必要です。
また、中庭のない四角いキューブ型の家や長方形の家より形が複雑になります。そのため、必要になる外壁部分が広くなることや窓が増えることで建築費用も高くなります。中庭を設置することで費用がどれだけかかるか見積もりを確認して決めましょう。
生活動線の邪魔になる
中庭があることで部屋間の移動がしにくくなる場合があります。中庭がなければ直線距離で移動できることが、ぐるりと遠回りをして移動することになります。特にキッチンや洗面所などの水回りの位置が遠くなってしまうことで、家事がしにくいと感じるケースもあります。
対策として間取りを決める場合には、家事動線や生活動線をしっかり考慮して決めることが大切です。また、中庭を通れるようにウッドデッキにしておくことで移動がしやすくなりますよ。
湿気対策が必要になる
中庭の形状によっては水はけが悪くなって湿気が溜まりやすくなります。そのため、水はけを良くするための排水設備を設けることが重要になります。また、排水溝に落ち葉が溜まって詰まらないように定期的に掃除することが大切です。
冷暖房の効率が落ちる
中庭に接している部分に窓を多く設置することで開放的で明るい住宅なります。ですが、外気に接している窓が増えることで室内の温度が外に逃げやすくなるため冷暖房の効率が落ちやすくなります。
そのため、断熱性や気密性の高い注文住宅を選択したり、窓にはペアガラスやトリプルガラスなどを採用して対策することがポイントです。
まとめ
間取りに中庭があることで家族や友人でイベントを楽しんだり、夜でも外でのんびり過ごしたり、気分転換に中庭でテレワークをしたりなど「ちょっとした贅沢な時間」を過ごすことができます。
しかし、中庭がある住宅で快適に過ごすためには、中庭がある動線を意識した間取りをプランできる施工実績のある工務店に依頼することが重要です。
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