こんにちは!工務の髙橋です!
毎日空模様を伺いながらの季節が過ぎ、すっかり夏がやってきました…。
私は正直夏が大の苦手です。
極論を言えば「寒いのは着込めば何とかなる!暑いのは脱いでも逃げ場がない!」
現場で力説したところ「極寒の地域で大工やってみろ!死ぬぞ!」ととある大工さんに怒られてしまいました。
とは言え、去年現場で熱中症になり倒れてしまったので、今年は細心の注意を払って対策していきたいと思います。
さて、仕事をしながら通っていた学校を卒業し、3月から現場を担当させていただいています。
現在施工中のとある物件であることを試みました。
「押出法ポリスチレンフォーム断熱材のプレカット発注」です。
鍵括弧囲われたところで、何のことやらピンときませんね…。
まず、押出法ポリスチレンフォームとは大きな硬めの発泡スチロールの様な断熱材です。
現場やDIY界隈などでは「スタイロ」と呼ばれていますが、これはある建材メーカーの製品名を略した呼び方です。
床下の断熱施工にこの押出法ポリスチレンフォームが使用されるのですが、現場には「真物(まもの)」と呼ばれる規格サイズに揃えられた状態の製品が納品されます。
これを土台の施工箇所に合わせて大工さんが一つ一つ加工してはめ込んでいきます。
部屋割りや設計内容によって土台の部材間隔が変わってくるので微妙に寸法の異なる箇所や小さな箇所があります。
それを一つずつ加工して施工していく…大変な作業です。
そして加工にあたり、大量のカットくずや不要な端材が出ます。とても再利用したり転用できるようなモノではないので即ゴミになってしまいます。
粉になった細かいくずは服に付くと絶望的に取りにくいですし、屋外での加工になるので風が吹くと現場内を余計に汚したり、近隣に舞い上がってしまうと大変な迷惑になってしまいます。
そこで今回はそんな押出法ポリスチレンフォームをプレカットで発注してみました。
プレカット…つまり、工場であらかじめ指定したサイズにカットしてもらい、それを現場に納品してもらう方法です。
結果は…
髪の毛入る隙間もないくらいピッタリ…いやもはやビッチリです。
現場加工の際のゴミも出ません。
とは言え大工さんによってはこっちの方がやりやすいのか、微妙な調整も必要だからやっぱり現場加工の方がいいのか意見が別れますし、納品元が変わってくるので取引先との兼ね合いなど課題はありますが、「今回はこんなことをやってみました!」というお話でした。