住宅ローンは、大きく分けて“変動型”と“固定型”の2つに分類出来ます。変動型とは、市場の動向によって文字通り金利が変わるタイプで、固定型とは、最初に決めた金利が最後まで変わらないタイプです。
そして、変動型は固定型に比べて金利が安く、住宅ローンを借りる際に必要になる初期費用も安いという特徴を持っており、固定型は変動型に比べて金利が高く、住宅ローンを借りる際に必要になる初期費用も高い、という特徴を持っています。
(ただし、変動金利の場合でも保証料などかかる場合があるため、一概に変動が安いとは言えませんが…)
いつもありがとうございます。小林です。
もちろん、どちらが正しくてどちらが間違っているということはないのですが、住宅ローンを選ぶ際には、それぞれのメリットとデメリットを理解しつつ、あなた自身に合ったものを選ぶようにすることが大切です。
変動型は、市場の影響を受けて金利が変わるものなので、長い期間で返済していくことになる住宅ローンは、金利上昇の影響を受け、返済金額が上昇してしまう可能性があります。
また、地方銀行の主力商品は、最初の一定期間だけ金利を固定している商品ですが、この商品は、最初の一定期間が終了したら、基本的に金利がアップする仕組みになっています。それゆえ、金利上昇に対するリスクヘッジが出来る方じゃなければ、あまりオススメできる商品ではないかもしれません。
例えば、3000万円の住宅ローンを35年という期間で借り、金利0.8%+保証料0.2%=1%の商品を選んだとしたら、毎月の返済は84,685円で、10年経った時の残債が22,470,655円になるのですが、10年後、もし景気が良くなったとして、11年目からの金利が2%まで上がってしまったら、毎月の返済金額は95,242円にまで上がってしまい、毎月の負担が10,557円も増えてしまうことになります。
また、金利が3%ということになってしまったら、毎月の返済額は106,558円にまで上がってしまうことになり、毎月の負担が21,171円も増えてしまうことになります。
(もちろん、景気が良くなって給料も上がっていれば問題ないのかもしれませんが…)
こうしたことを考えると、変動型を選ぶ場合には、必ず“貯蓄”をしていく必要があります。もし毎月2万円貯蓄することが出来て、10年間で240万円貯めることが出来ていたら、これを全額繰上げ返済に利用すれば、たとえ金利が2%になってしまったとしても、今までと返済金額はほとんど変わらないですからね。
しかし、変動型を選ぶ方のほとんどが、土地や家に予算を使い過ぎ、毎月の返済金額を抑えるために金利や初期費用の安い“変動型”の住宅ローンを選んでしまっているようです。
先に土地や家ありきで予算や住宅ローンを考えるのではなく、住宅ローンとこれからの生活から予算を先に考えるようにし、その後で土地や家の予算を決めるようにしていただければと思います。
では