スタイリッシュですっきりとした外観にしたい方から人気が高い外壁材が「サイディング」。
しかし、材質や工法、貼り方によって特徴も印象も大きく変わります。
そこで、今回はサイディングの基礎知識から種類、工法別の特徴、貼り方について解説します。
メンテナンスについてもお話ししますので、家の外装をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
●家を長持ちさせるためには、定期的なサイディングのメンテナンスが欠かせません。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。
Contents
サイディングとは?
サイディングとは、薄い板状をしており、連結させて外壁に貼る材料です。
モルタル塗装仕上げやタイル張りの外壁と異なり、工程が少なく乾燥期間が必要ないため、住宅をはじめとした多くの建築物に用いられています。
なんと、日本においては新築戸建住宅の90%以上にサイディングが施工されているというデータもあるほどです。
材質によって特徴が違う?それぞれのメリット・デメリットは?
サイディングと言っても、その素材はいくつかあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。
外壁にサイディングを使いたい場合には、それぞれについて十分理解した上で材料選びをしましょう。
●窯業系サイディング
セメント質原料と繊維質原料が主材料で、材料を混ぜ合わせて成型してから、硬化させて作ります。
型によって様々なテクスチャーが表現でき、タイル調・コンクリート打ち放し調・木材調など、多種多様なデザインのレパートリーがあります。
主な特徴は以下の通りです。
●コストが安い。
●成型して作るため、色々なテクスチャーを再現でき、デザインレパートリーが多い。
●メンテナンス周期が短い。
●表面塗膜が劣化したり欠けたりすると、そこから水を吸収してしまい、寒い時期には凍害によって亀裂ができることがある。
●蓄熱・放熱しやすい。
●金属系サイディング
こちらは、ガルバニウム鋼板やアルミ材を折り曲げて成形したサイディングで、シャープですっきりとした印象が強いです。
他の外壁材と比べて格段に軽いため、家への負荷を最小限に抑えられます。
ひと昔前まではデザインのレパートリーが少ない点が懸念されていましたが、最近は押し型の技術も進化し、様々なデザインが表現できるようになりました。
●軽量なので、建物への荷重負荷が少なく耐震面でも安心。
●防水性が高く、水を吸収しないため、凍害の心配がない。
●台風などによる飛石で傷が付きやすい。
●木質サイディング
無垢板をサイディング形状に加工したものが代表的で、素材にこだわった風合いにしたい方に人気です。
表面を防虫加工や防火加工しているものが多く、木本来の持つ断熱性も魅力的です。
●断熱性が高い。
●直射日光が当たる面は反りや木割れが起こる可能性がある。
●こまめにメンテナンスしないと腐朽して耐久性が落ちる。
●樹脂サイディング
塩化ビニル樹脂を主原料としたサイディングで、欧米では最もポピュラーですが、日本ではごく一部の住宅に限られています。
●コーキングが必要ないため、メンテナンス周期が長い。
●腐食や凍害などのリスクがない。
●材料メーカーや施工できる会社が少ないためコストが高め。
主な工法は2種類!
サイディングは材料だけではなく、工法によっても特性が大きく異なります。
では、それぞれ見ていきましょう。
●外壁通気工法
サイディングの下に通気層を設け、湿気を逃す役割があります。
外気温と室内の温度差によって結露が起き、その水分が壁内に残ってしまうと、柱などの構造体が腐朽するだけではなく、シロアリ被害を助長してしまうのです。
そのため、家を長持ちさせる観点でもこの通気工法がスタンダードとされており、窯業系サイディングに関しては標準工法です。
●直貼り工法
こちらは、建物の柱に防水シートを貼り、その上からサイディングを直貼りする方法です。
サイディングが普及し始めた1990年代初頭には主流の工法でした。
しかし、壁内結露によって発生した水分がサイディングしたに留まり、太陽熱で気化してサイディングを押し上げてしまうため、外壁のひび割れや、塗膜の膨れが多く発生してしまいました。
そのため、木造住宅においては、現在ほとんど用いられません。
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サイディングは貼り方によってイメージや特徴が変わるって本当?
サイディングの魅力は、そのデザインレパートリーの豊富さにあります。
また、同じようなサイディングでも、貼り方によって与える印象は異なります。
そこで、ここでは主な貼り方を3つ紹介!
お好みのデザインをぜひ採用してください。
●横張り
サイディングを地面と平行に横に貼っていく方法で、柱に固定できる場所が多いため、強風にも強い点がメリットです。
最もポピュラーな貼り方ですが、その分、選べるサイディングも多いため、幅やデザイン、テクスチャーで個性を表現できます。
ただし、サイディングによっては、つなぎ目に雨水が溜まりやすく、コーキング処理する部分も多いため、こまめなメンテナンスは欠かせません。
●縦張り
サイディングを縦に並べて貼る方法で、雨が流れ落ちやすいため、水捌けがいいのが特徴です。
また、サイディングのつなぎ目、つまりコーキング処理する部分も少なく抑えられるため、メンテナンス手間も減らせます。
ただし、下地の柱にサイディングを固定する技術が必要なので、施工実績の豊富な会社へ相談することが必要となるでしょう。
見た目がよりシャープに見える点もポイント!
写真のようなキューブ型の住宅とも相性がいいですし、平屋に取り入れても素敵ですよね。
幅広のサイディングを選ぶのがトレンドです。
●複数サイディングの張り分け
2種類以上のサイディングを張り分けるデザインも人気です。
カラーやテクスチャーの全く異なるサイディングを組み合わせて個性的に仕上げることもできますし、雨が当たりにくいインナーバルコニーの中だけ木質サイディングを貼るのもおしゃれです。
すっきりとした中にもアクセントが欲しいという方は、ぜひサイディングの張り分けに挑戦してみてください。
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サイディングの耐久年数やメンテナンス周期はどのくらい?
サイディングは、モルタル仕上げよりもひび割れなどのリスクが少ないため、メンテナンスが必要ないと思う方もいらっしゃいますが、決してそうではありません。
サイディングの素材にもよりますが、以下のようなお手入れが必要となります。
〈5〜10年周期〉
サイディングのつなぎ目に打つコーキング目地(シーリング目地)は、紫外線などで風化して細かいひび割れが発生したり、弾力を失って縮んでしまいます。
雨漏りの原因となるため、定期的に打ち替えなくてはいけません。
〈10〜15年周期〉
サイディングの表面が風化してチョーキングを起こしたり、藻が生えていると、そこに水分が留まりやすくなって雨漏りの原因となります。
また、金属系サイディングの場合はサビ、木質系サイディングは腐朽・シロアリの原因に直結します。
そのため、サイディングそのものを長持ちさせるためにも、定期的な表面塗装は欠かせません。
塗料のグレードによって耐久性が異なりますので、メンテナンス周期を長くしたい方は、高性能塗料について施工会社へ相談してください。
〈25〜30年周期〉
サイディングそのものの劣化が進んでしまうと、張り替えをしなくてはいけなくなります。
既存サイディングの素材や納まりによっては、それを撤去せずに新規サイディングを重ね貼りできる可能性もあるため、施工会社へ相談しましょう。
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山梨・甲府エリアでマイホームを建てるなら地元密着の会社へ相談を
私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。
地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいを実現させられます。
「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
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「お客様に寄り添った提案力」…
これこそ私たちの強みです。
安心して長く住み続けられる住宅を実現させるには、これらの力は欠かせません。
「地域に根づく家を建てたい」「快適なマイホームにしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。
まとめ|サイディングの特性を知って外観デザインを決めましょう
サイディング仕上げの住宅は多いですが、材料選びから貼り方までしっかり理解しておかないと、後で“失敗”と感じてしまうかもしれません。
見た目、性能、メンテナンス性などいくつもの観点から、理想にあるサイディングを選んでください。
「家の外装材をどうやって選べばいいか分からない」という方は、サイディング仕上げの家を多く手がけてきた“入沢工務店”にご相談を!
常に最新の情報を取り入れ、プラン・コスト共にお客様のご要望を叶えるべき努めています。
今まで培った経験や知識をもとに、居心地の良い住まいをご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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