マイホーム建築は、人生にそう何度もない大イベントです。
その後の人生を共にする我が家ですから、やっぱり安心して暮らせる住まいにしたいですよね。
そこで気になるのが、その敷地の地盤。
地震大国である日本においては、敷地の地盤強度はとても重要です。
そこで、今回は住まいを検討する上で欠かせない「地盤改良」や「地盤保証」について詳しく解説します。
最後には、当社の保証についてもご紹介します。
●地盤調査や地盤改良に加えて、地盤保証してくれる施工会社を選びましょう。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに家づくりに励んでいます。
Contents
山梨県の地盤は強い?弱い?
山梨県は、県域の3/4ほどが硬い岩盤で覆われているため、海に近い場所よりも地盤が丈夫と言われています。
ただし、甲府盆地内には開発に伴って山から削り出された砂地盤の場所や、河川沿いの堆積物による軟らかい場所もあるため注意しなくてはいけません。
また、甲府盆地内には、液状化被害の可能性があるエリアもあります。
「液状化」とは?
「液状化」は2011年に起きた東日本大震災の際に首都圏で発生して認識が広まった現象です。
地震により砂状地盤の安定が崩れ、一時的に液状になり沈下してしまいます。
液状化して沈下した地盤の上に建つ建物は、大きく傾き最悪の場合はそのままでは利用できなくなる可能性すらあります。
では、液状化の恐れがある地域には住宅などは建てられないのでしょうか?
いいえ!そうではありません。
建築前にその土地の液状化試験を行い、万が一リスクが露呈した場合でも、地盤改良を施せば安心して家を建てられます。
また、液状化の可能性があるエリア以外でも、事前に地盤調査を行なっておくことは肝心です。
“地盤調査”や“地盤改良工事”とは? どんな種類がある?
では、実際に地盤調査や地盤改良はどのようにして行われるのでしょうか?
それぞれ特性が異なりますので、これからお住まいの建築地選定をされる方は、ぜひ参考にしてください。
地盤調査
地盤調査は、その敷地の特性や予算によって主に3つの方法を用いて行います。
SWS(スウェーデン式サウンディング)試験
リーズナブルなので、戸建住宅予定地において、最も一般的に用いられる方法です。鉄製で先にドリルのついた棒を重りの荷重で地面に刺していき、ドリルの回転数や重りの重さで地盤の強度を測ります。
ボーリング(標準貫入)試験
コストは高いですが、その分正確なデータが得られる方法です。地面に円筒状の孔を開けて、そこに鉄の筒状部品を挿入します。その上からハンマーを落として、何回で基準位置まで落ちるか測ります。調査中は大きな音が出るため、住宅密集地などではあまり用いれません。
表面波探査調査
こちらは敷地に孔を掘ることなく調査ができるため、短期間で調査結果を得やすい点が特徴です。振動を発生させる機器と、振動をキャッチする機器を地面に設置して、振動の伝わる速度から地盤の強さを測ります。地中の状態によって結果が変化してしまうこともありますが、目安としてデータを得たい場合にはおすすめです。
地盤改良① 表層改良工事
小規模な敷地の場合に施工されます。
軟弱な地盤が比較的地表から浅い場合、その下にある強固な地盤まで掘り返してセメント系硬化剤で固めます。
大掛かりな重機や工事機器が必要ないため、住宅密集地や狭小地でも用いることができる点がメリットです。
ただし、液状の硬化剤を流すため、傾斜地では施工できません。
地盤改良② 柱状改良工法
こちらも小規模な住宅用敷地でよく用いられる方法です。
軟弱地盤が表層改良工事では対応しきれない深度2m以上の場合に適しています。
現地の土とセメント系硬化剤を混ぜ合わせて、地盤に柱の形をした構造体を作ります。
その柱で建物を支えます。
比較的短期間・低コストで改良できるため、多くの現場で施工可能です。
地盤改良③ 小口径鋼管杭工法
軟弱地盤が地表から8m以上続く場合には、こちらの方法を用います。
直径300mm程度の鋼製杭を軟弱地盤の下にある強固な地盤(支持地盤)に刺して建物を支えます。
建物が中規模以上の場合でも荷重を支えられる点が特徴です。
ただし、この方法はあくまでも軟弱地盤の下に支持地盤があることが条件で、杭の材料費や打ち込み費が発生するため、コストは高めです。
地盤改良④ 薬液注入工法
セメント系凝固剤を軟弱地盤は地中の空洞に注入し、全体的に頑丈にする方法です。
注入する凝固剤を調整することで地表の傾きを修正することができるため、既に建物が建っている敷地で用いられることもあります。
また、凝固剤は止水性もあるため、河川や海に近い場所にもおすすめです。
工務店を選ぶ際には「地盤保証」してくれる会社がおすすめ
工務店によっては、住宅を建築後に敷地の不同沈下によって何らかの不具合が出た場合に、地盤の修正費用や建物の修理費用を保証するサービスを設けている会社もあります。
事前に地盤調査をした上で適切な地盤改良を施した住宅のみが保証対象です。
2000年に制定された「住宅品質確保促進法(品確法)」によって、現在では敷地が軟弱地盤と分かっていながら適切な基礎設計を行わなかった場合は、瑕疵(瑕疵)として施工業者に保証義務が課せられます。
ただし、その線引きは曖昧なため、いざ不同沈下が起きた場合にどのような対応を受けられるかは不明確です。
ですから、工務店を選ぶ際には「地盤保証サービス」を設けている会社を選びましょう。
ずっと住み続けるマイホームだからこそ、施工選びはとても重要です。
私たち“入沢工務店”では、以下のような「お約束」をさせていただいております。
地盤調査データに基づいた基礎工事・地盤改良工事を行なった新築物件において、地盤の不動沈下による建物損害を保証いたします。
(増改築した場合は要審査)
保証対象物件について一事故につき最大500万円まで保証いたします。
※地震、噴火、洪水、津波、台風、落雷、竜巻等の天災に起因して損害が発生した場合は保証対象外です。ご了承ください。
入沢工務店は5つの“安心”をご提供します
私たち“入沢工務店”では、地盤保証に加えて下記のようなサービスを用意しております。
建築工事補償
着工からお引き渡しまでの間で、火災、風災、雪災、水災、地震、噴火、津波 などで建築中の建物が壊れた場合の建築資材補償サービスです。
住宅瑕疵担保責任保険
住宅瑕疵担保履行法に基づき、新築後10年間、基礎構造部分や雨漏りなどで問題が認められた場合に保証する制度です。
現場監督記録書の提出
施主様のご希望がある場合は、建築中の進捗状況を写真に納め、お引渡時に提出させていただきます。
アフターフォローコンシェルジュ
住宅設備の故障について、メーカー保証期間と合わせて最長10年間補償します。(修理回数無制限)
アフターメンテナンス
お引渡し後3ヶ月、1年、2年、5年、10年の間隔で定期点検を無料で実施いたします。もちろん、10年後以降のお客様のお申し出による無料点検も承っており、建物の寿命を延ばすためのアドバイスをさせていただいております。
工事保証やアフターメンテナンスのサービスは、施工会社によってまちまちです。
そのため、安心して工事を任せられる会社に出会うためには、契約前にこれらのサービスについて十分確認しましょう。
まとめ|安心した住まいづくりのポイントは“地盤”と“保証”
山梨県は比較的頑丈な地盤のエリアが多いですが、一方で液状化が心配な場所があるのも事実です。
ですから、必ず建築前に施工会社に地盤調査をしてもらい、適切な地盤改良工事を行なってもらいましょう。
住み始めてから不同沈下事故が起きては取り返しのつかないことになりかねません。
そこで重要なのが、「施工会社選び」。
確かな経験・知識と、保証サービスの両方を兼ね備えた会社を選びましょう。
事前にその会社の保証やアフターサービスについて確認するのもおすすめです。
山梨県で長く付き合うマイホーム建設を検討中の方は、ぜひ一度“入沢工務店”にご相談ください。
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山梨で注文住宅をご検討中の方は「入沢工務店」にご相談ください
私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。
「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
しかし、地元の方に満足していただける工務店であり続けられるよう、お客様の声に常に耳を傾けています。
「地域の特性を生かした家にしたい」「地元の溶け込む住みやすいマイホームに住みたい」
そのようにお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。