小林です
「そろそろ、家をつくろうかと思って・・」
「よせよせ、家なんて持てばローンの支払いに追われるだけ、
子育てだってそのうち終われば夫婦だけ、
だったら賃貸で暮らす方が、ローンより安い家賃で
ずっといい生活が出来る!」
「だから、家なんて持たない方が良いんだよ!」
「そうですかね~」
「そうだよ~」
…
先日ある居酒屋さんで聞いた会話の一部です。
もちろん、色々な考え方、ライフスタイルがあるから
様々な意見が出てくるのは当然だと思います。
家をつくる仕事をしている私でも
「毎月のローンは大変だな~」と思いますし
子育てだっていつかは終わることも知っています。
だから賃貸の方が?とも考えることもありましたが
お金の面だけで考えると、一概にはどちらが良いかは
条件等によっても変わる(無理なローンなど)ため
良し悪しは付けにくいですが…。
既に知っている方もいるかもしれませんが
住宅ローンを組む際は
「団体信用生命保険」に加入することが私は必須だと思います。
(仮に体調などが原因で難しい場合は
同等に近い民間の保険に加入することもおススメしています。)
この団体信用生命保険があることが
実は賃貸との大きな違いになると考えています。
団体信用生命保険はローン返済中に債務者が亡くなったりした場合に
残金をこの保険から返済することが出来ますので
残された家族は賃貸の時と違い、家賃を払い続ける必要がありません。
また、一生賃貸生活の場合はリタイア後の年金生活になっても
家賃の支払いが続くことです。
生活費+家賃を年金で支払い続けることは難しくなるため、
退職までの貯蓄が重要になります。
総務省のデータ(平成28年時)によると2人以上無職、
65歳以上世帯の支出は住居費を除くと約25万円。
一方、年金などの収入は約20.5万円、
つまり約4.5万円は貯蓄でフォローする必要があります。
これを20年で計算すると1.080万円。
これに住居費まで計算すると、
仮に家賃5万円だとしても1,200万円。
合計2,280万円(あれ?どっかの大臣が?)になってしまいます。
(ちなみに持ち家の場合は、住居費の支出は平均1,5万円/月
20年 360万円 合計1,440万円)
それ以外にも、持ち家の場合であれば、
住宅ローンの支払いが終わり、
それでも生活が苦しくなった場合、
売却、賃貸運用という洗濯も出来るのも大きな違いです。
また、高齢になって家賃が苦しくなった際、
少し安い物件に引っ越したいと考えても、
借りることが出来る物件の選択肢は
減っていくことも考慮する必要があります。
もちろん高齢者向けの物件も増えつつありますが、
大家さんにしてみたら支払い遅延のリスク、
何かあった時のことを考えると…。
大家さんのその気持ち良く分かります。
また、子供に世話になることも考えられますが、
子供たちにもそれぞれの生活、
家族があるので、
出来れば負担にはなりたくはありませんよね。
こうしたことを考え持ち家をつくる方が、
個人的にはメリットが多いと感じますが、
なにより持ち家最大のリスクは
「返済が出来なくなった時」なので、
こうしたリスクを減らすために、
自分たちの適正な予算をしっかり考え計画することが大切です。
では