小林です。
今日も暑いですね・・・
お客様の土地を見に行くため、少しの時間だけ外に出たのに
暑くて汗が吹き出します…。
夏だ!と、喜びたいところですが
もう少しだけ楽しめる程度にしてもらいたい…。
さて、土地探しから家づくりをしている方へ!
私共では、そんな皆様のためにプロとして
一緒に土地を探すサービスをしておりますが
そんな私が土地を紹介する際は
出来るだけ南道路をおススメしないようにしています。
「?何で?南道路の方が良いじゃん!」
そんなお声が聞こえてきそうですが
たしかに南道路の土地は日当たりが良さそうに見えるし、
実際、抜群に太陽の日が良く当たるので、
とっても明るくて気持いい家が建てられそうな気がします。
もちろん、規格住宅であれば
難しいこともありますが
基本的にどのような土地であっても
活かすも殺すも設計次第だと考えているので、
南道路であっても、そうでなくても良くも悪くも
結局は設計次第ということになるのですが…
個人的には南道路でなくても良いと感じています。
では、その理由について、3つに分けてお伝えしていきたいと思います。
●その1:土地代が高過ぎるから
みんながこぞって選ぼうとするということは、
イコール価格設定が高くなるということでもあります。
実際、同じ分譲地でも南道路とそうじゃない土地であれば、
土地の広さや形状によっては百万円以上違ってくることもあります。
その結果、あなたが住むエリアにおいて、
最も高いお金を払って土地を購入せざるを得なくなり、
家に掛けられる予算がグンと減るか、
あるいは、住宅ローン返済にしわ寄せがやってくるかもしれません。
●その2:住みにくい家をつくってしまいやすいから
南道路の一番の良さは日当たりが良いところです。
その良さを活かした設計をしようと
南に大きな窓を作れるだけ作ってしまうと…
リビングも和室も寝室も子供部屋も、
全てが外から丸見えの家になってしまいます。
これでは非常に暮らしにくい上、
直射日光が暑すぎるので
これらの窓全てにカーテンやシャッターを
つけて四六時中閉めっぱなしにしている家もたくさんあります。
となれば、せっかくの日当たりを
完全に殺してしまうことになりますし、
同時に風通しまで完全に殺してしまうことになります。
ベランダだって南向きで作ってしまうと、
洗濯物が丸見えになってしまい、
生活感満載の家になってしまうだけでなく、
家族構成がみんなに丸分かりになってしまいます。
つまり、デザイン性だけでなく
防犯性も悪くなってしまうということです。
●その3:土地以外のコストも高くなりやすいから
先程の項目にあったカーテンやシャッターをつけるため、
掛けなくていいようなコストが余分に掛かります。
また、防犯性のアップや家の外観をよりよくするために、
境界のフェンスやら、植木やら、
目隠しやら、庭に装飾をたくさん施そうとしてしまい、
結果、驚くほど高額なコストを
庭の工事にまで掛けなくてはいけなくなってしまうかもしれません。
そのしわ寄せがやはり、住宅ローン返済にやってくるだけじゃなく、
老後の生活にまで影響してくることになってしまうかもしれません。
というような状況を招きやすいことから、
弊社では、土地探しの際に、
南道路の土地に固執しないようご説明させていただいています。
土地だけを単体で考えるのではなく、
また、家だけを単体で考えるのではなく、
さらには、庭だけを単体で考えるではなく、
予算も含めて、それらすべてを
しっかり絡めて考えるようにしていただくことで
予算オーバーを防ぐだけなく
お金と生活のしやすい家が出来るのです。
では