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デザイン性にこだわった平屋を建てたいなら、片流れ屋根を検討してみましょう。
直線的なデザインがおしゃれな片流れ屋根は、スタイリッシュで洗練されたイメージの平屋に仕上げることができます。
そこで今回は、片流れ屋根の平屋にするメリット・デメリットとおしゃれにするためのポイントを解説します。
片流れ屋根を採用した平屋の外観事例もご紹介しますので、ぜひお好みのデザインを見つけてみてくださいね。
● スタイリッシュなデザイン性やシンプルな構造などがメリットですが、外壁が雨・直射日光にさらされるリスクがあり雨漏り対策も必要です。
● 片流れ屋根の勾配や施工する向き、軒の深さなどを検討して、おしゃれな平屋を建てましょう。
Contents
平屋に人気の片流れ屋根とは
片流れ屋根とは、一方へ向かって傾斜が付いている屋根のことを指します。
シンプルな形状の片流れ屋根は、平屋に限らず多くの住宅に採用してされている人気の屋根形状です。
ベースは建物全体に1枚の片流れ屋根をかける方法ですが、建物の凹凸に合わせて複数枚かけたり、他の屋根形状と組み合わせたりすることもあります。
平屋を片流れ屋根にするメリット
平屋を片流れ屋根にするメリットをご紹介します。
スタイリッシュなデザインに仕上がる
直線的なデザインが美しい片流れ屋根は、スタイリッシュなデザインの平屋にしたい方におすすめします。
シンプルかつ無駄のない形状なので、洗練されたモダンスタイルなどと相性が良いです。
また、ナチュラルや和テイストの建物デザインに片流れ屋根を採用することで、「ナチュラルモダン」や「和モダン」な外観に仕上げることもできます。
建築費用を抑えやすい
一方向のみに流れる片流れ屋根は、構造がシンプルなため施工費や材料費を抑えることができます。
屋根勾配を緩やかにすれば、屋根・外壁面積ともにコンパクトになるため、より材料費がかかりません。
屋根・外壁面積を小さくできれば、リフォーム時の塗り替え費用もコストダウンすることが可能です。
ロフトや小屋裏収納がつくりやすい
片流れ屋根は、勾配をつけることで屋根裏に広いスペースを確保できます。
そのため、平屋にロフトや小屋裏収納の間取りを取り入れやすいです。
ただし、緩勾配の片流れ屋根の場合は屋根裏のスペースが確保しにくいため、ロフトなどの間取りを取り入れたい場合は注意しましょう。
勾配天井をつくりやすい
片流れ屋根の平屋は、勾配天井をつくりやすい点もメリットです。
切妻屋根や寄棟などは、途中で傾斜の向きが変わるため、間取りによっては美しい勾配天井をつくれないケースもあります。
対して、一方向に傾斜が付いている片流れ屋根は、大空間にきれいな形状の勾配天井を設計しやすいです。
太陽光パネルをたくさん搭載できる
太陽光パネルの搭載量を増やせる点も片流れ屋根のメリットです。
多方向に傾斜が付いている屋根の場合、発電量が期待できる南向きに施工できるパネルの数は限られてしまいます。
一方、南向きに傾斜が付いている片流れ屋根なら、屋根全体にパネルを搭載することも可能です。
平屋は二階建てと比べて屋根面積が大きい点という特徴を活かし、片流れ屋根に大容量の太陽光発電システムを採用しても良いでしょう。
平屋を片流れ屋根にするデメリット
平屋を片流れ屋根にするデメリットもありますので確認しておきましょう。
施行によっては雨漏りしやすい
片流れ屋根は、シンプルな構造のため屋根同士の継ぎ目からは雨漏りがしにくいです。
しかし、屋根と他の部材との間から雨漏りしやすいという特徴があります。
なぜなら、屋根の頂点にあたる「棟」から次のような箇所へ雨が伝わって、建物内に侵入しやすいからです。
- 屋根下地と破風板（屋根の先端や側面につく板）の間
- 軒天（軒先の裏側）と外壁の間
とはいえ、片流れ屋根の雨漏りは対策をすることで、リスクを軽減させることができます。
具体的には、透湿ルーフィングを屋根から外壁まで巻き付けることで、雨水が建物内に侵入することを防ぐ方法です。
住宅会社に対して、どのような雨漏れ対策をしているか確認してみてくださいね。
雨樋に負荷がかかりやすい
片側に傾斜が付いている片流れ屋根は、雨が一方向へ向かって流れるため、雨樋に負荷がかかりやすいです。
大雨が降ると、雨樋が受け止めきれずに破損するリスクもあります。
また、雪が解けたときも1ヵ所から流れ落ちるため、雪止めを採用したり雪かきできるようなスペースを確保したりするなどの対策を取りましょう。
軒がほとんどない片流れ屋根は外壁が劣化しやすい
近年人気のスタイリッシュな片流れ屋根は、軒がほとんどないケースも少なくありません。
デザイン性は高まりますが、軒がほとんどないと外壁が劣化しやすいため注意が必要です。
軒が短いと太陽や雨風を遮れずに直接外壁に当たってしまい、劣化の進行につながります。
定期的に点検して建物の状態を把握し、適切なタイミングで補修することが、片流れ屋根の平屋を長持ちさせるためのポイントです。
片流れ屋根の詳しいメリット・デメリットに関しては、こちらのコラムで解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
▷参考コラム：片流れ屋根のメリット・デメリットは？施工事例からみる外観デザインのポイントについても
片流れ屋根の平屋をおしゃれにするためのポイント
片流れ屋根の平屋をおしゃれにするために、検討するべきポイントをご紹介します。
屋根勾配
片流れ屋根の勾配にこだわることで、平屋の印象は大きく変わるため意識してみましょう。
平屋の場合、1寸～3寸程度の勾配をつけることが多いですが、ケースバイケースです。
勾配をつけるとよりスタイリッシュな印象になり、緩勾配にすると四角形に近い建物に仕上がります。
太陽光パネルを搭載する場合は、発電効率も考えながら勾配を検討してみてくださいね。
屋根の向き
屋根をかける向きによっても、外観デザインは違った雰囲気に仕上がります。
| 正面に向かって 傾斜をつける |
・正面から見たときに屋根の形状が見えやすい ・存在感のある印象を与えやすい |
|---|---|
| 背面に向かって 傾斜をつける |
・正面から見たときに四角形の建物に見える ・モダンな外観デザインに仕上げやすい |
| 側面に向かって 傾斜をつける |
・建物の正面から見たときに屋根の勾配が見える ・斜線が見えるのでシャープな印象を与えやすい |
希望する外観デザインのイメージに合う屋根の向きを検討しましょう。
太陽光パネルを搭載する場合は、南向きに傾斜が付いていると発電効率が高まるため意識してみてくださいね。
軒の深さ
軒の深さによってもデザイン性が異なります。
軒がほとんどない平屋はモダンな印象をつくりやすく、軒が深い平屋は重厚感のある住まいに仕上げやすいです。
こちらの事例のように、屋根から軒はほとんど出さず、建物に凹凸をつくって雨や日差しを防ぐ方法もあります。
凹凸をつけることで、外観のアクセントにもなりますので参考にしてみてくださいね。
屋根材の種類
屋根材の種類にも着目してみましょう。
ガルバリウム鋼板はスタイリッシュな印象を与えることができ、軽量なので太陽光パネルとの相性も良いです。
瓦は重厚感のある建物デザインに仕上げることもできます。
平屋は二階建てと比べて建物が低いため、片流れ屋根のかけ方によっては屋根材が良く見えます。
建物全体のデザイン性にマッチした屋根の素材や色を選びましょう。
【片流れ屋根の平屋】外観デザインの施工事例5選
片流れ屋根を採用した、平屋のおしゃれな外観デザイン事例をご紹介します。
①L字型に片流れ屋根がかかった平屋
（施工事例：山梨県南アルプス市A様邸 CHECKHOUSE）
L字型の建物形状にシンプルな片流れ屋根をかけた住まいです。
外壁はグレーでシンプルにまとめ、屋根やサッシ枠、玄関ドアにブラックを採用してアクセントにしました。
②コの字に片流れ屋根がかかった平屋
コの字型の平屋に1枚の片流れ屋根をかけた事例です。
西から東へ緩やかな傾斜をつけ、建物側面に雨樋を施工することで、正面から見たときにすっきりとした印象になります。
コの字型の建物形状を活かして中庭をつくり、目隠し用の木製フェンスをデザインのアクセントにしました。
③四角形に見える片流れ屋根の平屋
四角形の建物全体に、片流れ屋根がかかっているように見える平屋の住まいです。
屋根勾配をほとんどつけず、キューブ型の建物に仕上げました。
実は、建物の内部に中庭があり、日当たりを確保するために屋根は一部くり抜かれています。
建物正面の外観からはイメージできない、遊び心ある間取りを採用した平屋です。
④下屋がアクセントになった片流れ屋根の平屋
シンプルな片流れ屋根をかけ、建物の凹凸に合わせて2枚の下屋をかけた平屋です。
下屋をつけることで、平屋では実現しにくい縦方向のメリハリを楽しむことができます。
玄関周りの下屋を外観のアクセントとし、軒天にダウンライトをつけて外壁を照らしました。
リビング部分は凹ませて深い軒をつくり、メインの屋根の軒がほとんどなくても、日差しや雨を防げるようにしています。
⑤シンプルだけど凹凸感のある片流れ屋根の平屋
L字型の建物に1枚の片流れ屋根をかけた平屋の事例です。
玄関や窓回りに凹凸をつけたり、アクセントに木目を取り入れたりして、立体感のあるデザインに仕上げました。
角地のため、建物側面から見たときの外観デザインにもこだわりました。
こちらの住まいは、入沢工務店のモデルハウスで実際にご見学いただけます。
「デザイン性にこだわった片流れ屋根の平屋の住まいを見てみたい」という方は、下記よりお気軽にお問い合わせくださいね。
入沢工務店の施工事例
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まとめ
平屋と片流れ屋根は相性が良く、スタイリッシュでデザイン性の高い住まいに仕上げることができます。
片流れ屋根の勾配や施工する向き、軒の深さなど細部までこだわり、おしゃれな片流れ屋根の平屋を建てましょう。
平屋に片流れ屋根を採用する際は、雨漏り対策や雨・日差しを避ける工夫なども必要なため、施工実績が豊富な住宅会社に相談することをおすすめします。
私たち“入沢工務店”は、お客様の暮らしに寄り添った住まいづくりをしております。
ご要望に沿った平屋の外観デザインのご提案もお任せください。
これまで培った経験や知識をもとに、デザインや間取りはもちろん、快適性やコストについてもお客様のご要望を叶えられる住まいをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
監修者情報
入沢工務店編集部
入沢工務店編集部です。私たちのミッション（使命）は、笑顔あふれる幸せをつくるために『自立』『信頼』『成長』する企業として家をつくり続けることです。 私たちは家に、住む人、担う人、つくる人それぞれの家族が、笑顔あふれる幸せな生活をプロデュースするために、正道を歩み、向上心を持ち続け知識・技術を磨き続ける集団として、地元山梨に活力を与えることのできる企業を目指します。
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