吹き抜けのある家は開放感がありとても魅力的ですが、調べてみると「寒い」「なかなか温まらない」などの言葉を見かけます。
しかし、これらの問題は住まいの工夫次第で解決できます。
今回は、「吹き抜けを暖かくする方法」や、寒くなる原因について、詳しく解説します。
これからマイホームを建てる方や、ご自宅のリノベーションを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
●吹き抜けが「寒い」原因は、空調計画の不十分さと住宅性能の低さにあります。
●吹き抜けを暖かく・涼しくするためには、家の断熱性・気密性を高め、空気の流れを作ることがポイントです。
●入沢工務店は、山梨にオフィスを構え“地元密着”をコンセプトに、スタイリッシュで快適な家づくりに励んでいます。
Contents
吹き抜けのある部屋は寒い?その原因は?
吹き抜けのある部屋が“寒い”と言われる原因は、主に3つあります。
どの原因に当てはまるかによって、適切な対策や解決方法を選ばなくてはいけません。
空調能力が足りていない
吹き抜けがあると、床面積以上に部屋の容量が大きくなります。
そのため、暖房機器の能力が足りず、部屋を温めきれません。
例えば、15帖のリビングに12〜15帖用エアコンをつけても、ほとんど効果がなく、電気代だけが無駄になる可能性もあるのです。
室内の空気が循環しない
温められた空気は低いところから高いところへ移動します。
そのため、いくら暖房をつけても、どんどん空気が上り、生活している場所がなかなか暖かくならないことも。
狭い範囲を効率的に温めようと、ストーブやファンヒーターを長時間つけておけば、室内の空気が汚染してしまいます。
家の断熱性・気密性が低い
家の断熱性や気密性が低いと、いくら温めても室内が快適な温度になりません。
空調能力・空調方法が適切であっても、温まったそばから外へ流れ出ては意味がありませんし、寒い外気温の影響を受ければ、暖かさをキープできないのです。
特に、古い住宅は断熱性・気密性が不十分なことが多いため、吹き抜けが寒いと感じる方は少なくありません。
吹き抜けの寒さ対策は?暖かくする5つの方法
吹き抜けのある部屋を暖かくする方法は、主に5つあります。
これらを間取りに合わせて組み合わせれば、真冬でも快適な空間に。
では、それぞれ詳しく見てみましょう。
シーリングファンやサーキュレーターを設置する
温まって上に溜まった空気を攪拌することが重要です。
そのためには、天井に設置するシーリングファンや、壁付けのサーキュレーターがおすすめ。
これらの設備を設置すると、冬の寒さだけではなく、夏の暑さも軽減できます。
家の断熱性・気密性を高める
暖房効率を上げるために最も重要なのが、家の断熱性・気密性を高めることです。
適温に調節された室内の空気を外に漏らさず、外気温の影響を受けないようにする必要があります。
高気密高断熱仕様の家にすることで、省エネにも繋がります。
エアコンのサイズや位置に注意する
いくら住宅の性能が高くても、空間に適した空調計画でなければ、快適な環境は整いません。
吹き抜けのある部屋のエアコンは、床面積よりも2クラスほどパワーが大きいものを選びましょう。
例えば、15帖の場合は18帖の部屋にも対応できるものがおすすめ。
位置は、1階と2階の中間ぐらいの場所が一番効率的です。
床暖房を取り入れる
エアコンは空気の上昇を引き起こしますが、床暖房は物体に直接伝わる「輻射熱」を利用するため、ピンポイントで足元を温められます。
そのため、室温が低くても暖かさを感じられるのです。
風が出ないため、埃などが広がりにくく、ファンヒーターのように室内空気が汚染しない点もポイント。
リビングなど、長時間くつろぐ場所におすすめです。
日射をコントロールする
吹き抜けに窓を設ける場合は、冬に日射熱を取り込むのも一つの方法です。
この手法を「パッシブデザイン」と呼び、近年エコの観点から注目されています。
夏の高い位置から差す太陽光は遮り、冬の低い位置からの太陽光をうまく取り入れるのがポイント。
窓の上に深い庇をつけるなど、季節に合わせて取り込む日射熱量をコントロールしなくてはいけません。
また、窓を設置する方角も重要です。
一方で、高断熱高気密住宅においては、窓を小さく少なくする方法も。
間取りプランと合わせて、窓計画もじっくり検討しましょう。
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「暖かくする=涼しくする」夏の暑さを軽減する方法
家の断熱性・気密性を高め、シーリングファンを取り付ける方法は、冬の寒さを軽減するだけではなく、夏の暑さへの対策にもなります。
吹き抜けのある部屋で一年中快適に暮らすためのポイントは、ズバリ3つ。
- 断熱性・気密性を高めて、外気温の影響を受けない
- 室内に空気の流れをつくり、場所ごとの温度ムラを作らない
- 高効率な空調設備を整える
この3つの点に配慮して家のプランを立てましょう。
省エネ性の高い高性能な住宅にすると、補助金の対象になる可能性もあります。
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吹き抜けやリビング階段のある家はメリットがいっぱい
吹き抜けのある家には、本来メリットがたくさんあります。
寒さ・暑さへの対策をとり、ぜひ間取りへ取り入れてみましょう。
- コンパクトな部屋でも開放感がプラスされる
- 高い位置に窓を設置できるため、室内が明るくなる
- 上下階で空間がつながるため、家族と適度な距離を保ちつつ気配が感じられる
- 窓の位置によっては、風通しが良くなる
- デザインのアクセントとなり、スタイリッシュな空間になる
最近は、リビングの一角に上階へ上がる階段を設置する「リビング階段」も人気です。
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まとめ|吹き抜けのある家でも工夫次第で一年中快適に
「寒い」と思われがちな吹き抜け空間ですが、工夫次第で真冬でも暖かくすることができます。
家の断熱性・気密性を高め、室内に空気の流れをつくることがポイントです。
夏の暑さ対策にもつながるため、一年中快適なお部屋になります。
スタイリッシュかつ快適な吹き抜けのある家を建てたい方は、施工事例が豊富な会社へ相談することがポイント。
私たち“入沢工務店”は、高性能でデザイン性にこだわった木造住宅を手掛けてきた実績があります。
今まで培った経験や知識をもとに、居心地がいいだけではなく、プラン・コスト共にお客様のご要望を叶えられる住まいをご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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下記ページでは、当社で住まいを建てられた方の感想を紹介しています。
山梨・甲府エリアで快適なマイホームを建てるなら地元密着の会社へ相談を
私たち「入沢工務店」は山梨・甲府エリアを中心に注文住宅の設計施工を行っている工務店です。
地元密着で家づくりと向き合ってきた私たちだからこそ、地域特性を踏まえた住まいを実現させられます。
「住む人と、つくる人。そのお互いの顔が見える家づくりの大切さ」を常に意識しながら、お客様の理想を叶えるお手伝いをさせていただいております。
お客様一人一人に寄り添いながら少数精鋭のプロ集団で家づくりに取り組んでいますので、年間に携われる棟数は決して多くはありません。
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「地域に根づく家を建てたい」「快適なマイホームにしたい」とお考えの方は、是非一度私たちにご相談ください。