小林です
平成を迎えた日のことを、ふと思い出しました。
あの日私は学校が休みになり
部活で痛めた膝の病院に行った帰りに
立ち寄った、石和のあるお寿司屋さんの
テレビで見ていました。
あれから30年以上が経ち
その当時のお店もなくなってしまいました。
そして私自身も
親となりもうすぐ45歳になろうとしています。
そんな私の
平成最後のブログの更新です。
私の平成は、学生から社会人
社会人になってからは
現場監督→大工→設計・営業
そして今、経営者とバタバタとしていた感じです。
きっとこれからもバタバタすると思いますが
たくさんの方の笑顔に囲まれ
とても幸せに過ごすことが出来ています。
ありがとうございます。
さて、この仕事をしていて実感するのですが、
家の設計とは、ホントに難しく奥が深いものです。
なぜなら設計とは、ただ単純に
平面となる間取りだけを考えていくものではなく、
その敷地が持つ良さを最大限に活かしながらも、
光や熱の採り入れ方や風の流れ、
それからプライバシー面や防犯面、
そして収納や動線など、
日々の生活においての
“暮らしやすさ”
を満たす
全ての条件を網羅した提案ができないといけないのはもちろん。
さらに、これらに加えて、
耐震、デザイン、コストの3つの要素についても
しっかり配慮していく必要の他、
年齢によりライフスタイルが変化したとても、
暮らしやすさを損なわないように
配慮しないといけないからです。
もちろん弊社でも、
これらの全ての条件を満たしたプランを、
全てのお施主様にご提案するようにしておりますが、
これは実はかなり難しく、
なにかを優先すれば、なにかが犠牲になってしまう…
という現実に頭を悩ませながらいつも考えているんです。。。
そして、その中でもとりわけ難しいことが、
『デザインへの配慮』なのですが、
これに関しては、このブログでもあまりお伝えしていなかったので、
今回はその部分について少し触れていこうと思います。
弊社では、『シンプルな家』を得意としており
あなたにご提案させていただくわけですが、
『シンプルさ』を追求するということは、
簡単そうに見えて全く簡単ではありません…
ありふれた例で言えば、
家の形や窓の形・位置を少し配慮することで、
それなりにシンプルでお洒落にしている家がありますが、
そんな家のほとんどが、
あまり暮らしやすそうな間取りにはなっておらず、
例えば、デザインを優先させ過ぎてしまったがために
窓が小さくなりすぎて…
家の中が薄暗くなってしまったり…
風の抜けが悪くなってしまったり…
やたら閉塞感を感じてしまうような窮屈な家になってしまったり…
また、外観的な形にこだわったせいで…
使いにくい間取りになってしまっていたり…
収納が異常なほど少ない間取りになってしまっていたり…
プライバシーや防犯面は全く無視されていたり…
洗濯干場まで配慮していなかったせいで…
洗濯物がいつも丸見えになってしまい、
めちゃくちゃ生活感丸出しの家になってしまったり…
なにより最悪なのは、
大幅にコストがオーバーしてしまっていたり…
耐震性をまるで無視した間取りプランになっていたり…
また窓の位置にしても、
デザイン面を優先させてしまったがために、室内側から見ると、
“えっ!?こんなところに窓いらないでしょう”
みたいなところに窓がついてしまっていたり…
外から丸見え過ぎて、
めちゃくちゃ居心地が悪い家になってしまったり…
しかも、完成して中を見て初めて分かる嫌な現実だったりします。
さらに、デザイン性を追求する上では、
これを無視した状態で家を建ててしまうと、
生活感丸出しになってすべてが台無しになってしまう…
といっても過言ではない大切なポイントがあります。
それは、
図面に反映されないけど実際に見えるようになるものに配慮する
ということです。
それが何かと言うと、
キッチンやお風呂、それから24時間換気などの換気フードや、
屋根の軒先やそこから地面にかけて取り付けられる樋、
それからエアコンのダクト配管&室外機、
オール電化住宅であればエコキュートの本体&室外機、
ガス住宅であれば、ガス給湯機&ガスボンベ、といったものです。
玄関や道路がくる面は、
ただ単にデザイン性だけを高くするだけじゃなく、
こういった立面図(外観図)に反映されないけど、
実際は取り付けられておもむろに
見えてくることになる部材などが、
全く出てこないように配慮しているわけですが、
たとえシンプルでデザイン性が高いなと感じる家だったとしても、
よくよく見てみると、ここまで配慮している家は
意外にもかなり少なかったりします。
エアコンの室外機が、玄関のすぐ隣に来てしまっていたり…
道路面に換気扇がたくさん取り付けられていたり…
しかも、その高さもバラバラだったり…
エコキュートの本体と室外機が良く見える
道路面に置かれていたり…
樋が思いっきり家の正面にかけられていたり…ですね。
こうなると、設計図の段階では、
とってもシンプルで
美しい仕上がりになっていると思っていますが、
実際、完成してみると、
“あれっ!?なんかイメージと違う…”
ということになってしまいます。
せっかく、こだわってシンプルで
お洒落な家にしたつもりだったのに、
生活感丸出しのものが家の顔となる面に出てきてしまい、
それが原因でカッコ悪くなってしまうのは嫌ですよね?
また、暗かったり、風が全く抜けなかったり、
寒かったり、居心地が悪かったり、使い勝手が悪かったり、
片付けできないぐらい収納が少なかったり、
防犯性や耐震性が悪かったりするのも嫌ですよね?
シンプルさを追求するということは、
一見簡単そうに見えて、
実はもの凄く難しいということなんです!
しかし、それを実現することこそ、
本当のプロの仕事なので、これら全てを満たした
“カッコいいのにコスパに優れていて、しかも暮らしやすい!”
という住まいを私たちと一緒につくっていきませんか?
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