小林です
明るくて住み心地に優れた家にするためには
効果的な吹抜けや、耐震や断熱など
家には確実に掛けておくべきコストというものが必ず存在しますが、
それに伴い家全体のコストがどんどん上がっていってしまった結果
生活そのものに負担がでてしまったり
老後に問題がでてしまうようでは
家づくりをする意味がありません。
だからこそ時には削ることが出来るところは
削る工夫もしていかなくてはいけません。
家のコストを抑えるために根本的に必要なことは、
「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」の3つの無駄を省き、
家の面積を小さくするということです。
- 廊下の無駄を省く
どんな家にしたいのか?ということをお聞きさせていただいた時、
「廊下が絶対に欲しいです!」と言った方は、今まで1人もいません。
廊下をつくればコストがかかるだけでなく、
余分な光熱費もかかりやすくなります。
ですから、廊下を限りなくゼロにすることが
家のコストカットのポイントになります。
- 部屋数の無駄を省く
家を2階建てありきで考え、
個別の部屋は2階だという固定概念に縛られてしまうと、
ほとんど使うことがないであろう
客間を1階につくってしまいます。
使用頻度が低くなる可能性のある部屋は、
個別でつくらないことも、
家のコストカットには欠かせない要素となります。
6帖の部屋を1室カット出来れば、
120万円〜150万円ものコストカットになる場合もありますから
本当に必要な部屋を優先的に考え
不要な部屋はつくらないことがコストカットの
ポイントになります。
「でも、誰か泊まりに来たら…」
そんな心配をされる方がいますが、
そんな時は…
例えば、子供部屋を1階につくり、
小さくて、まだ子供部屋を使わない時期は
子供部屋と客間を兼用で使うようにするなど、
柔軟な考えを持つようにしていただくことで
解決するかもしれません。
さらに子供たちが独立してから
自分たちの足腰が弱くなり
1階で寝たい・・・となった時には
その子供室が自分たちの寝室に
使うことも出来るかもしれません。
こんな風に無駄な部屋をつくらないということも
コストカットのポイントです。
- 部屋の広さの無駄を省く
「寝室は10帖は欲しいです!」
とおっしゃる方がいますが…
「そこになにを置きますか?」とお聞きすると、
「ダブルベッドしか置きません」という回答が返ってきます。
10帖の部屋は4.42m×3.51mの空間になりますが、
1.4m×2mのダブルベッドを置いた場合はどうでしょう?
かなり無駄な余白がたくさん出来てしまうと思いませんか?
ダブルベッドしか部屋に置かないのであれば、
2.6m×2.6mの4.5帖の部屋や、
そこまで縮めなくても6帖もあれば充分なのではないでしょうか?
もし、その余白となる4帖を縮めることが出来れば、
それだけで70〜100万円もの
コストをカットすることが出来るかもしれません。
いかがでしょうか?
家のコストをアップさせずに、
本当に住みやすくてカッコイイ家にするためには、
現実的に考えると、これら3つの空間に生じるであろう無駄を、
最大限にカットしていくことが
とても大切なことになります。
コストをアップさせて、
広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを妥協して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
住みやすさを妥協して、コストと広さに妥協しない家にするか?
(これはありえないですが・・・)
さて、あなたならどれを選びますか?